プロ野球からクリケットに転身した木村昇吾、日本代表投手から受けた「クリケットの洗礼」で打撃改造へ

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 プロ野球からクリケットに転身し、海外のプロリーグでプレーを目指す木村昇吾選手(37)が週末に栃木県佐野市のクリケット競技施設で練習を行い、日本代表の5投手と実戦形式で対決。20日は「クリケットの洗礼」を浴びる形になった。ワンバウンドした後に球が左右に動く技巧派の山田晶広(22)、速球派の富沢望(20)、松村類(20)の投げ込む球にタイミングが合わない。30年以上やってきた野球とクリケットの大きな違いは体に当たりそうな球への反応だ。野球だと大きく外れるボール球でよけるが、クリケットでは打ち返さないと得点機を逃すことになる。見逃しが目立ち、うまくミートできず右足に強烈な自打球でうずくまる場面も。打撃練習終了後は「完敗だった。全然打てなかった。彼らにもクリケット選手としての意地がある。でも難しいからこそやりがいがある。今のままじゃダメ。考えてやらないと」と修正の必要性を強調していた。

 一夜明けた翌21日。打撃フォームが大きく変わった。肩の近くまで上げていたトップの位置が胸から下の高さになり、横振りから平板状の面で球を捉えるために縦振りに。右足もスクエアから球の軌道に踏み出す形に変わった。この日に対戦した日本代表はワンバウンドした後に左打者の外に逃げる「オフスピン」を武器とする高田剛史(23)、左打者の内に食い込む「レックスピン」が持ち味の谷山誠(22)。変化球の精度は国内屈指の両右腕から難しい球をはじき返した。体に当たりそうな球を払うようにミートし、中堅から右方向のみだったヒットゾーンも逆方向や真横、後方と広がった。指導役の上原良崇さんは「昨日と全然違う。クリケット選手の打撃になっています。どんどん良くなっていくと思う」と期待を込める。


 対戦した日本代表の5投手も木村との対戦は刺激になった。山田は「パワーがえぐい。誰よりも遠くに飛ばす。失投が許されない」と振り返れば、富沢は「守っていてスイングの音が聞こえてくる。野球をやっていた人が苦手なのは足元の球。ここを対応されたら投手は苦しくなる」と分析。クリケット歴10年の松村は「プロ野球選手だった木村さんと対戦できることがうれしい。これをきっかけに他のスポーツからクリケットをする人たちが増えてくれれば。僕らも刺激になる」と目を輝かせた。

 今後も試練と壁が待ち受けているだけに木村も一喜一憂しない。「始めたばかりだしまだまだ。今日の打撃に納得しているかというとそうではない。もっともっと良くならないと。帰って映像を見ます」。クリケットに全身全霊をかけて打ち込む表情は充実感に満ちていた。

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〔文/構成:ココカラネクスト編集部 〕

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