本塁打は誰でも打てる 中村紀洋が「コンパクト打法」に警鐘

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中学時代はわずか2本塁打…長距離砲が覚醒したきっかけは高1だった


 少年野球を見ていると、体が小さい子が振り回している時に「ホームランバッターじゃないんだからもっとコンパクトに打ちなさい」と指導する監督、コーチが非常に多いです。野球をしている少年、少女たちは誰でもホームランバッターになれる可能性を秘めています。体格は関係ありません。このような指導は子供たちの可能性を摘むことになり、非常にもったいないと感じます。

 僕はプロ通算404本塁打を打っているため、小さいころからホームランバッターだと周りから思われていますが全然違います。小、中学時代は全然打てませんでした。本塁打も通算2本打ったらしいのですが、全然覚えていません。5番を打っていたのですが打撃はからっきしです。3番、4番打者が野球の名門・上宮、北陽高校に進学しましたが、僕は公立の渋谷高校に行きました。プロ野球選手になる夢はありましたが、強豪校に行っても野球を3年間続けられる自信がなかったのが正直な理由でした。

 本塁打を打てるきっかけをつかんだのは突然です。打撃練習で高校1年の時に「打ってみろ」と言われてカーブのマシンを打った時でした。普段はすり足で打っていたのですが、この時は緩いカーブに合わせてタイミングを取ろうと初めて左足を上げて打ったらレフトオーバーのホームラン。見たこともない飛距離に、自分自身が一番びっくりしました。あの打席以来、足を高々と上げる打法で打つようになりました。僕が兵庫県西宮市内で開校した「N’s method」で野球指導する際も打撃の基本から本塁打につながる技術を指導します。体の使い方などちょっとしたコツを助言し、球を遠くへ飛ばせた時に子供は喜びを爆発させます。僕自身もうれしいですし、1人でも多くの子供たちに本塁打、野球の魅力を伝えられたらいいなと思っています。

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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

中村 紀洋(なかむら・のりひろ)

渋谷高で2年夏の90年に「4番・投手」で激戦区の大阪府予選を勝ち抜き、同校初の甲子園出場に導く。高校通算35本塁打。91年にドラフト4位で近鉄バファローズに入団し、「いてまえ打線」の4番として活躍した。00年に39本塁打、110打点で本塁打王、打点王を獲得。01年も132打点で2年連続打点王に輝き、チームを12年ぶりのリーグ優勝に導く。04年に日本代表でシドニー五輪に出場して銅メダルを獲得。メジャーリーグ挑戦を経て06年に日本球界復帰し、07年に中日で日本シリーズMVPを受賞した。13年にDeNAで通算2000安打を達成。15年に一般社団法人「N’s method」を設立し、独自のMethodで子ども達への野球指導、他種目アスリートを中心にトレーニング指導を行なっている。17年には静岡・浜松開誠館高校で硬式野球部の非常勤コーチに就任。高校生の指導に力を注ぐ。

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