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元DeNA・林昌範 プロ2年目に上原、桑田の投球で自信喪失も立ち直れたコーチの金言

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巨人で下位指名からはいあがった左腕

 みなさん、こんにちは。昨季限りでプロ野球の世界を現役引退した林昌範です。連載企画2回目の今回は「投手が自分の武器を見つけることの重要性」について書かせていただきます。


 僕は初めて投げた1軍のブルペンを鮮明に覚えています。高卒2年目の春季キャンプでした。当時2軍だったのですが、1軍の練習参加に呼ばれてどうにかアピールしたい一心でした。ただそんな甘い認識はすぐに吹っ飛びました。ブルペンで投げていたのが工藤公康さん、桑田真澄さん、上原浩治さん、入来祐作さん、前田幸長さん…。当時の先発ローテーション投手が並ぶそうそうたる顔ぶれでした。工藤さんはキレ味鋭い球を次々投げ、上原さんはピストルみたいな球を投げていました。フォークを内外角に落として変化球の精度も高い。桑田さんも制球力が抜群でブルペン捕手のミットが動くと「ごめんね」と謝っていたのも衝撃でした。周囲のレベルの高さに圧倒された僕は20球投げたところで投球を打ち切りました。「この世界でやっていくのは厳しい」。自信喪失してしまいました。

 救われたのは高橋一三投手2軍投手コーチ(当時)の一言でした。「おまえの持ち味は腕を思い切り振ることだ。それだけを忘れるな」。僕は見栄えがいい投手ではありません。少し身長が高いだけで直球も速くありませんし、驚くような変化球も持っていません。ドラフト7位で入団して正直期待が大きいわけでもない。1軍へのレールが敷かれているのでなく、自分でレールを作らなければいけませんでした。自信を失っていた僕は高橋さんの助言を忘れず、どんなフォームになっても腕は振り続けました。ブルペンで目立たなくても、実戦で抑えれば「お、あいつまた抑えてるな」と評価してもらえる。2年目の6月と早い時期に1軍デビューできたのも指導者に恵まれ、自分の武器を見つけられたことが大きかったです。プロに入ったばかりの新人や1軍経験の少ない若手は、キャンプで実績のある投手たちの投球に圧倒されると思います。ただ、スカウトの方々に評価されてプロ野球の世界に入れたのは武器があるからです。その持ち味を自分自身で早く気づいてほしいですね。

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〔文/構成:ココカラネクスト編集部 〕

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