ビズリーチ・南社長が楽天時代に三木谷氏に教わった事

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ビズリーチ社長の仕事エナジー

 株式会社ビズリーチの社長で、かつてはプロ野球球団・楽天イーグルスの立ち上げにも携わった南壮一郎さん。さらに球団に関わる前は会社員としても働いていた。金融、スポーツそしてITと様々なジャンルで活躍をされてきた彼が起業したきっかけやスポーツ業界での仕事について現在発売中の「CoCoKARAnext Vol.2」に掲載中のインタビューから一部を紹介する。


ー金融機関を辞めてスポーツの仕事をしたいために、海を越えて様々な人たちにアポ無しで飛び込んで行ったと聞きました。

 「社会人4年目に、日韓ワールドカップを観戦して、スポーツビジネスの世界に入ってみたいと強く感じました。それをきっかけに、金融の仕事を続けながら、あの手この手で主体的にいろいろ仕掛けました。大リーグの全球団に手紙まで書きました。その結果、とあるチームのGMから、「入社は出来ないが、ニューヨークに来る機会があったら連絡してください」というメッセージの手紙が届き、一週間後、会社を休み、ニューヨークに飛んだりもしましたね。暗中模索しながらどうにかスポーツビジネスに関わりたいという思いで、仕事を探していました。」

ーそんな中、携わることになった楽天野球団ではどんなことを学ばれたのですか?

 「球団の立上げを通じていい経験ができました。今思うと、当時の自分は何もわかっていなかった。三木谷(浩史)さんや当時の球団社長・島田亭さんが球団を立上げた時がちょうど今の自分くらいの年齢だったのですが、今になれば『あ~、自分の事をこうやって見ていたんだな』と言うのが分かります。
 スポーツの仕事をすると言う当時の志も大きかったのですが、50年ぶりのNPBの新規参入球団の立上げと言う何よりも社会にインパクトが強い事業を創る、特に公共性の強い事業だったために、より一層それを感じる事ができました。地元とか、地域とか、ファンの方々とか、色々なステークホールダーがいる中で、『価値』って何なのか、『価値がある事を正しくやる』と言う事を毎日教えてもらった場所でした。そこでの3年間と言うのがビズリーチと言う会社でやっている事の礎になっているし、脈々とここの会社でもそのマインドが生きているな、と感じます。」

ーそれだけ熱望したスポーツ業界での仕事から今は離れたのですね。

 「いろいろな考えはあると思うのですが、球団では『歴史を創ろう』という合言葉がありました。球団の創業期には、その後、楽天本社の代表取締役副社長にも就任された島田さんだったり、Yahoo!ショッピングのトップである小澤さんだったり、また同じ時期に起業した日本一のオンライン弁当宅配会社であるスターフェスティバルの岸田社長だったり、その後、さまざまな領域のトップランナーなどが集まっていました。ひとつの大きな志のもとに『歴史を創ろう』と青臭く言い切り、ひたすら前を見て走れる人間が集まっていました。プロ野球のシーズン開幕の日、真っ赤に燃えるスタジアムを見て、夢物語に思えることでも、志をともにした最高の仲間と力を合わせれば、不可能は無いと体感しましたし、楽天イーグルスの創業を通じて、『事業とは社会を変え、大きなインパクトを残すこと』だと学びました。

 でもせっかく経営者の先輩たちから事業やビジネス等を学ばせて頂いたのであれば、自分のビジネスの知識や経験値を広げるために、一度大きいビジネスの領域で色々と求める事は悪くない。結果、その知識や経験をスポーツの世界に持ち帰るのもありだし、もしくは一流のビジネスパーソンになってスポーツ界に持ち帰る事もできるかと思います。
 30代はビジネスをしっかりやった方が良いと考えました。このままスポーツビジネスの世界にいても、これ以上自分が成長できないと思ったし、実際に三木谷さんにもそれを言われました。
 『30代は外の世界に出て鍛えられよう』と思ったのが、楽天イーグルスを離れた理由でした。そして、それは正解だったと思います。
 10年前の自分、スポーツの世界にいた頃の自分では、経営者として全く通用しなかったと思います。そんな原体験があったからこそ、今は常に社会に大きなインパクトを与えられるような事業を創り続けようと励んでいます。きっと一緒に働く仲間にも、自分が見せてもらった世の中が変わる瞬間や、世の中に大きなインパクトを与えられるような事業を目の当たりにしたときの充実感や面白さを伝えたいのだと思います。」

3回にわたって、南壮一郎さんの 難しい事を平然とやってのけるそのヒントをお伝えします。

 現在発売中の「CoCoKARAnext Vol.2」では、南さんのビズリーチを立ち上げた思いや起業したきっかけ、ココロとカラダの調整法など4ページに渡って独占インタビューが掲載されています。

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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

〔文/構成:ココカラネクスト編集部 〕

南 壮一郎(みなみ・そういちろう)

1976年6月15日、静岡県浜松市出身。浜松北高校、米・タフツ大学を卒業後、モルガンスタンレーにて証券アナリスト、その後50年ぶりの新規プロ野球球団・楽天イーグルスの立上げに携わり、2009年4月に株式会社ビズリーチを創業。南氏自身のモットー「Work Hard, Play Super Hard」は同社のモットーでもある。
https://www.bizreach.jp/

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