「内海人的補償騒動」で地味に株を上げたのは?

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 う、内海って…。2018年も暮れようとしている12月20日のお昼休み、日本中に衝撃が走りました。

 「炭谷銀仁朗捕手の人的補償として、巨人・内海哲也投手が西武に移籍」-。

・合わせて読みたい→
西武移籍に伴い内海が失ってしまった将来の可能性とは(https://cocokara-next.com/athlete_celeb/tetsuyautsumi-transfers-team-2/)

内海は俺かよ…サラリーマンはなぜ「人的補償」に感情移入しちゃうのか


 は?マジかよ??よりによって内海ってか???

 過剰に反応したのは30代、40代のサラリーマンでしょう。その日の午後、業務に集中できなかったのも無理はありません。夜は飲まずにはいられませんでした。彼らにとっては「内海は俺かよ」という思いがあるからです。

 内海は2003年の自由獲得枠で東京ガスから巨人入り。敦賀気比(福井)の3年生だった00年秋のドラフト前には、「巨人以外お断り」を表明しながらも、オリックスが1位指名。これを拒否して社会人に進んだ経緯があります。入社前から「愛社精神」の強すぎる男だったのです。

 巨人入団後は堀内恒夫監督のもと、1年目の04年は0勝、2年目の05年は4勝9敗とプロの壁に苦しみますが、原辰徳監督が2度目の就任をした3年目の06年に12勝と才能が開花。そこから9年連続で規定投球回に到達し、11年からは2年連続の最多勝とエースとして大車輪の活躍を見せます。

 内海の功績はグラウンド内だけではありません。先輩後輩の壁を取り払い、若手がのびのびと野球に取り組める土壌を作りました。投手陣の精神的支柱としても、数字に表れない働きをチームにもたらしたのです。

 そんな功労者が「人的補償」で所沢支社に転勤かよ…。そうです。サラリーマンの胸を打つのはこの「人的補償」というコトバの残酷さです。「人身御供」にも似た非情さがあります。

 同様のフレーズは「戦力外通告」でしょうか。これもまた組織と個人を取り巻く冷酷さがウケまくり、年末のTBS特番はお茶の間の人気コンテンツになっています。年の瀬の夜、サラリーマンたちは一家でミカンを食べながら「大金は稼げないけど、安定した仕事に就いているだけ、マシなのかもな」と小さな幸せをかみ締めるのです。

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