ボクシング・八重樫東 「らしくない」復帰戦勝利 4階級制覇へ好スタート 「35歳だけど、まだまだ伸びしろある」

タグ: , , 2018/3/26


 スーパーフライ級で日本人初の4階級制覇を目指す八重樫東(35=大橋ジム)がインドネシアのフライ級王者フランス・ダムール・パルー(34)と後楽園ホールで対戦し、2回TKO勝利で復帰戦を飾った。

 ダメージは皆無だった。激闘王には珍しく、顔がきれいなままの勝ち名乗り。観衆の大声援を受けた八重樫は安どの表情を浮かべた。「怖くもあり、1ラウンドは色々なことを考えた。こうやって戻ってきて凄く楽しいところだなと。リングに立てるのが幸せです」。

 昨年5月、1回TKО負けしてIBF世界ライトフライ級王座から陥落した。年齢も若くない。限界説もささやかれた。ライトフライ級(体重48.988kg以下)からスーパーフライ級(52.163kg以下)へ3キロ以上の転級。「体作りから変えないといけない。難しい挑戦であることはわかっている。でもそっちの方が面白いじゃないですか」と逆境をモチベーションに変えた。

 この日は1ラウンドから鋭い出足で向かってくる相手に対して冷静に対処。左右のボディーを打ち込み、2ラウンドにダウンを奪うと連打でレフェリーストップ勝ちした。心からの笑顔がないのは目指す頂が高いから。「半分ぐらい帰ってきました。今日は練習したこともできずにこういう結果になった。(動きが)硬かったですね。このような内容では到底勝っていけない。35歳だけどまだまだ伸びしろがあると思い込んでいます」。家族が見守る前での復活劇。限界説を吹き飛ばし、前人未到の記録へ大きな一歩を踏み出した。


■編集部からのお知らせ
3月7日に発売の雑誌「CoCoKARAnext」では読売ジャイアンツ・菅野智之投手のインタビューの他、プロ野球選手に学ぶ仕事術などストレスフルな時期を乗り越える情報を掲載。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

八重樫 東(やえがし・あきら)

1983年2月25日、岩手県北上市生まれの35歳。拓殖大在籍時に国体でライトフライ級優勝。アマチュア戦績は70戦56勝(15KO)14敗。卒業後に大橋ジムに入門。元WBA世界ミニマム級王者、元WBC世界フライ級王者、元IBF世界ライトフライ級王者と世界3階級制覇を成し遂げる。スーパーフライ級で日本人初の4階級制覇を目指す。身長162センチ。右のボクサーファイター。

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP ユメロン黒川:寝姿勢改善パッド「nobiraku」 寝ている間が伸びる時間

腰が気になる方!腰まわりの予防に、試してみませんか? 寝ている間が、ととのう時間。 nobirakuはパフォーマンス向上の為の“大人のお昼寝”にも最適!

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム

人気タグ一覧