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林昌範も慕う 巨人・内海の人望が厚い理由とは

タグ: , , 2018/5/14

心の中ではモヤモヤとした気持ちがあるのに、全く表に出さず野球に取り組む姿に感心

 先週のプロ野球はいろいろな感動がありました。高卒1年目で新人記録の7試合連続安打をプロ初アーチで樹立した清宮選手、ケガなどの苦しい経験を乗り越えて歴代9位のスピードで2000安打を達成した内川選手。野球史に残る記録が次々生まれる中、私が一番感動したのは306日ぶりに白星を挙げ、14年連続勝利をマークした内海哲也投手です。

 普段は「テツ君」と呼ばせてもらっていますが、引退した立場になるので内海投手と書かせて頂きます。投手の能力として投球術、マウンドさばき、制球力、決め球のチェンジアップ、スタミナとすべてがハイレベル。だからこそ通算129勝も積み上げたのだと思います。僕自身も内海投手を目標にして現役時代はプレーしていました。先発と中継ぎで役割が違いますが、僕は同じ投手という立場だけでなく、「野球人・内海哲也」を尊敬してます。マスコミ、ファンの方も知っている通りとにかく明るいし、性格に表裏がない。常に前を向いているし人の気持ちに寄り添える。ちょっと褒めすぎかもしれません。そして負けず嫌いです。

 しかしそんな内海投手もPNFトレーニングの施設で顔を合わせた際は、珍しく弱気な言葉を発していました。自分も現役最後は2軍暮らしが続いていたのでその気持ちは痛いほどわかりました。でも苦境に立たされ、心が折れそうな状況でも帰る間際には必ず「やってやる」と必死に前を向く姿を鮮明に覚えています。球場で会った時も誰よりも元気に練習していました。心の中ではモヤモヤとした気持ちがあるのに、全く表に出さず野球に取り組む姿に本当に感心しました。

 僕だけでなく、その姿を巨人の選手はみんな知っていると思います。だからこそマウンドに上がった時は「内海に白星を」とチームが一丸で戦っているように感じました。周囲の期待に応えようと、直球でも変化球でも同じ腕の振りでキレのある球を投げていました。中盤は少し変化球が高めに浮くケースもありましたが、久々の先発で初回から目一杯投げている状況を考えれば仕方ないと思います。自分を信じてやってきた事が報われたお立ち台の姿に、野球の神様は見ているなと思った試合でした。巨人のリーグ優勝へ、内海投手の白星はチームを勢いづける力があります。経験豊富なベテランの力は投手陣に不可欠だと思います。


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[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

林 昌範(はやし・まさのり)

1983年9月19日、千葉県船橋市生まれの34歳。市立船橋高から01年ドラフト7巡目で巨人入団。06年には自身最多の62試合に登板するなど主に救援で活躍。08年オフにトレードで日本ハムへ移籍した。11年に退団し、12年からDeNAに加入。昨オフに戦力外通告を受けて現役引退した。通算成績は421試合で22勝26敗22セーブ99ホールド、防御率3・49。186センチ、80キロ。左投左打。家族はフリーアナウンサーの京子夫人と1男1女。

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