心が軽くなるメンタルケア
2017.06.24
「ストレス」は体と心に入るすべての情報
『心が軽くなるメンタルケア』 をシリーズで連載いただく鳥居京子先生(麻布十番メンタルケアクリニック院長)。 まず、「ストレス」と「体」について、先生が勉強されている「心とからだ」の側面からお話しいただきました。
そもそも「ストレス」とはいったい何なのでしょうか?
それは体、心に入るすべての刺激、エネルギーです。
これには良いも悪いもありません。光、音、匂い、温度、食事、会話、吸気、触るなど、すべてのものだからです。肉体や意識、無意識という「感覚受容器」、つまり人間に入るすべての情報なのです。これが「ストレス」です。これは「イイモノ」でも「ワルモノ」でもありませんね。
これらの「ストレス」に、心と体はフィルタをかけて反応します。このフィルタが厄介なのです。結論から言うと、ほとんどのストレスは、フィルタの使い方で「イイモノ」になれます。
どうしも「ワルモノ」にしかなれないのは、「ストレス」ではなく「消耗」なのです。エネルギーが落ちる、つまりガス欠の状態のことを言います。
たとえば、携帯電話や自動車も優秀ですが、電気、ガソリンがなければ動きません。人間も同じです。ですから、消耗は悩むものではなく、栄養と休息によってしか解決しません。
大切なのは「ストレス」ではなく「フィルタ」の使い方!
大切な「フィルタの使い方」は次回に続く。
鳥居先生が自分のクリニックを開業した理由や背景、ストレスとの向き合い方、考え方等は、2017年6月28日発売の「CoCoKARAnext」(全国書店)に掲載。併せてご覧ください!
鳥居京子(とりい・きょうこ)
日本医科大学精神神経医学教室、研修を経て日本医科大学千葉北総病院、医療法人緑光会東松山病院、埼玉精神神経センター、飯能老年病センター、医療法人松崎病院、医療法人社団碧水会長谷川病院、医療法人壽鶴会東武中央病院などに勤務。
資格■
精神保健指定医/精神科専門医/日本医師会認定産業医
麻布十番メンタルケアクリニックHP=http://www.azabu-mentalcare.jp