DeNA・石川 レギュラー奪取へ期する思い 「両親のためにも一年でも長く野球したい」

タグ: , 2018/3/27

球団に在籍14年目の生え抜き最年長が迎えた正念場


 DeNA・石川雄洋選手がファームで調整を続けている。球団に在籍14年目。低迷期のチームを支え続けてきた生え抜き最年長だが、現在の置かれた立場は厳しい。昨年は63試合の出場で打率・246。192打席は一軍定着後の08年から最少の数字だった。クライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズはメンバー外。チームはオフに阪神から大和をFA補強して内野の層が厚くなった。セカンドのポジションを倉本、柴田、田中浩らと競う状況で、春季キャンプはファームスタートだった。

 「自分で招いた結果なので…。年齢が上になるにつれて周りを気にするようになって。若い時は試合に出たくて必死だった。僕はセンスがあるわけではない。もう一度反骨心を持って野球に取り組む姿勢が必要だと思う」

 感情を内に秘めたプレースタイルは「覇気がない」と誤解されることもあった。「見る人が思うことですから」と多くを語らないが、悔しくないわけがない。昨季はCS前の実戦の場となるフェニックスリーグも派遣されることなく、横須賀のベイスターズ球場で残留練習。同僚が奮闘した日本シリーズもテレビで見た。「ビールかけはしたかったですよ。日本シリーズもテレビで見ていて何もできない自分が悔しかった」と視線を下に落とした。

 支えてくれた家族に恩返しの気持ちは人一倍強い。石川がファームにいる時も両親が試合に駆けつけ、スタンドで見守っていた。「両親とはよく連絡を取ります。父は社会人野球をやっていたので『打撃フォームがこうなっているぞ』と、手紙で教えてくれる時があります。ありがたいですよね。僕が野球を辞めたら両親も辛いと思うので、後悔しないような野球人生を送りたい」。春季キャンプ中は午前8時前にはグラウンドに出て早朝練習を欠かさなかった。夜も映像で自身の打撃フォームを入念に確認する日々。悔しさをバネに、反骨心ではい上がる。


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[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

石川 雄洋(いしかわ・たけひろ)

1986年7月10日、静岡県清水町生まれの31歳。横浜高では同学年のエース・涌井秀章と共に甲子園に二度出場。2年春は準優勝、3年夏は14打数10安打、打率・714の活躍でベスト8に貢献。04年ドラフト6巡目で横浜ベイスターズに入団。08年から1軍に定着し、10年に打率・294、リーグ2位の36盗塁をマーク。12年にDeNAの初代主将に就任して3年間務めた。通算1078試合出場で打率・258、965安打、21本塁打、112盗塁。183センチ、78キロ。右投左打。

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