ドラフト下位指名の逆襲!2021年プロ野球「下克上」ベストナイン!

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【一塁】
15年ドラフト7位
◆西武・呉念庭(ウー・ネンティン、28歳)
年俸1年目600万円→880万円
(入団時契約金2000万)

 台湾出身ながら高校、大学と日本で通い、15年ドラフト7位で西武に入団。昨季は主砲山川の不在時に一塁を守って持ち味の打力を発揮。内野のユーティリティー選手として初めて規定打席に到達し、打率.238、10本塁打、48打点。オールスターにも初出場した。

 日本ハム髙濱祐仁は14年ドラフト7位。中田翔が巨人移籍後の一塁を任され、107試合出場で8本塁打、43打点と飛躍のきっかけをつかんだ。

【二塁】
10年ドラフト5位
◆阪神・糸原健斗(28歳)
年俸1年目800万円→5500万円
(入団時契約金5000万)

 今回の下克上ベストナインではもっとも順位が高い?「ドラフト5位」の糸原。昨年の右手骨折から復活し、125試合出場で打率.286をマーク。ルーキー中野と二遊間コンビを組み、チームの優勝争いに貢献した。

【三塁】
12年ドラフト6位
◆DeNA宮崎敏郎(32歳)
1年目年俸850万円→1億7000万円
(入団時契約金3500万)

 ともに首位打者の経験がある「横浜の安打製造器コンビ」DeNA宮崎は12年6位、佐野が16年9位と、ドラフト下位指名とは思えない打撃センスの持ち主。宮崎は打率.301、16本塁打、73打点、佐野は打率.303、17本塁打、72打点と昨季ほぼ同じような成績を残し、三塁と外野部門の「下克上ベストナイン」に選出。FA権を取得し、去就が注目されていた宮崎は、球団と6年契約を結んで残留を表明した。

【遊撃】
20年ドラフト6位
◆阪神・中野拓夢(25歳)
1年目年俸800万円
(入団時契約金3500万)

 俊足巧打のドラフト6位ルーキー中野が盗塁王に輝いた。135試合に出場し、30盗塁、打率.273、1本塁打、36打点をマーク。近本との1、2番コンビでかき回し、20犠打とつなぎ役も果たした。長くレギュラーを固定できなかった阪神の正遊撃手に定着し、救世主となった。

【外野】
15年ドラフト10位
◆オリックス杉本裕太郎(30歳)
1年目年俸600万円→1400万円
(入団時契約金2000万)

16年ドラフト9位
◆DeNA佐野恵大(26歳)
1年目年俸670万円→7000万円
(入団時契約金2500万)

16年育成ドラフト5位
◆巨人・松原聖弥(26歳)
1年目年俸240万円→2200万円
(入団時支度金300万)

 32本塁打で初タイトルを獲得したオリックスの「ラオウ」こと杉本が大ブレーク。ドラフト10位の本塁打王は、阪神掛布雅之(79年6位)、広島新井貴浩(98年6位)を超え、史上最低位での下克上キングとなった。15年ドラフトでは全球団の支配下88人中87番目のブービー指名。昨季まで5年間で9本塁打の30歳が遅咲きの花を咲かせ、「3割30発」も球団生え抜き初の快挙だった。

 セ・リーグでは、16年育成5位の巨人松原が135試合に出場し、打率.274、12本塁打、15盗塁。球団史上2位となる27試合連続安打を放ち、V逸のチームに明るい話題を提供した。変わり種では、17年育成ドラフト1位のロッテ和田康士朗が、ほぼ代走専門の役割で24盗塁をマークし、初タイトルを獲得した。

【指名打者】
11年ドラフト6位
◆楽天・島内宏明(31歳)
1年目年俸600万円→1億2000万円
(入団時契約金3000万)

 ドラフト6位入団の島内はプロ10年目で念願の初タイトルとなる打点王(96打点)に。打率は.257でもチャンスに強く、自己最多21本塁打を放った。震災10年の節目に地元仙台で開催されたオールスター第2戦では3安打3打点の活躍でMVPを獲得した。(年俸は推定)





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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