ロッテ・永野投手が公表、「広場恐怖症」とは?他にパニック症を公表している著名人は?

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 「謎の体調不良」の理由がついに明かされた。

 プロ野球・ロッテの永野将司投手(26)が12日、不安障害の一つである「広場恐怖症」を患っていることを公表した。飛行機や新幹線などで長距離を移動する際、強い恐怖心を感じるという。

 期待の2年目左腕が春季キャンプに参加せず、詳細を伏せていたため、ファンの間で心配されていた。永野は本拠地で行われたヤクルト戦の登板後、報道陣を集めて意を決したように話し始めた。

 「大学(九州国際大3年)時代に本格的に乗り物に乗れなくなった。動悸(どうき)がして飛行機だったら出られなくなるんじゃないかとか、飛び降りたくなったり、このまま死んでしまうんじゃないかという恐怖心が出てくる」という症状に襲われたことを告白した。

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石垣島へ行くのは…


 ロッテのキャンプ地は沖縄の離島・石垣島。昨年は薬を服用し、少しでも飛行時間を短くするため大阪から石垣島へ渡ったが、力を発揮できなかった。今年もチーム本隊より先に出発し、大阪から空路で移動する予定だったが「2日連続で飛行機にチャレンジしたんですけど、去年より症状が悪化して乗れなかった」と明かした。

 最速154キロのサウスポーはドラフト6位入団。本来なら上位指名でもおかしくない人材だが、各球団スカウトは永野が苦しむ症状の情報を入手して指名を見送った。プロ野球では、長時間移動の遠征が避けられないからだ。ロッテはそれを理解した上で獲得に踏みきり、サポートしていくことを約束した。

 永野はすべての乗り物がNGというわけではなく、新幹線なら駅間が短い「こだま」は大丈夫という。仙台や大阪までの移動は可能。パ・リーグなら西武、楽天、オリックスの本拠地には遠征できる。バスなら高速に乗らず「すぐに外に出られる」状況ならOK。昨年の1軍登板は千葉で3試合、仙台で1試合。いずれも無失点に抑えた。

 聞き慣れない「広場恐怖症」。「広場」という名称だが、トイレや満員電車、飛行機などの閉ざされたせまい空間など、特定の場所にいくと強い不安や恐怖を覚え、パニック発作が伴うこともある。重症になると、外出自体が怖くなり、自宅に引きこもってしまうケースも。治療法は「抗不安薬」の服用。また実際に「嫌な」場所にいき段階的に恐怖に慣れていく「暴露療法」、マイナスの状況を予測してしまう思考法にアプローチする「認知療法」などがある。

 平成14~18年度に厚生労働省が行った調査では、パニック障害にかかる確率は0.8%。データ的には男性の白血病(0.9%)、女性の白血病(0.7%)とあまり変わらない。男性よりは女性の方がかかりやすく、20~40代が発症の中心となるという。通常では何でもない状況に不安を感じ、それがいつ起こるかわからない恐怖。その苦しみは想像するにあまりある。

 永野は自身のツイッターでも思いをつづった。

 「この度、パニック症(広場恐怖症)を公表させていただきました。年々症状が悪化して今年はキャンプにも参加できずいろいろな方々や応援してくれるファンに心配をかけ、ご迷惑をおかけして、いずれバレると思い公表しました。最近ニュースでよくパニック症にかかわる記事を見て、ほとんどの芸能人の皆さんが公表にしているので、僕も受け止めてモヤモヤを取ろうとおもいました」

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