「なぜチームが打てないのに阿部を出すのか」球団大物OBが中日の大胆な“血の入れ替え”に苦言

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(C)Getty Images

 昨季最下位に終わった中日ドラゴンズ。シーズンオフには大胆な“血の入れ替え”があった。特に話題を集めたのは2件の“電撃トレード”だ。昨季は133試合に出場し、打率・270、9本塁打の成績を残した阿部寿樹内野手を放出し、楽天から涌井秀章投手を獲得。また、2017年には新人王も獲得し、その後もショートのレギュラーとして出場していた京田陽太内野手を放出し、DeNA
から砂田毅樹投手を獲得した。センターラインの2人を放出したトレードは大きな反響を呼んだが、あの大物OBもこれについて言及した。

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 現役時代は通算82勝を挙げ、1998年には監督として横浜を日本一に導いた、中日OBで解説者の権藤博氏が東海テレビの公式YouTubeチャンネル「ドラHOTpress」に出演。中日のオフの補強の動きについて言及した。

 権藤氏は「なんであんなに(チームが打てない)と言っているのに、阿部を出したのか」と、トレードに阿部を出したことに疑問を呈した。「ドラゴンズはいいピッチャーがいっぱいいるから、俺はそっちを育てるね。野手を出すんだったら、野手を獲る。ピッチャーはいらない」と語った。楽天へ移籍する阿部については、「俺だったら(トレードで阿部は)やらんね。サードもやって、セカンドも外野もやって、あっちこっちに回されているけど、その都度レギュラーを獲っている。しぶとい選手なんですよ。チャンスにも強いし、追い込まれても右方向に打てる」と、ユーティリティープレーヤーとしての使い勝手の良さと、勝負強い打撃を高く評価し、自身が監督の立場だったらトレードに出さないという考えを述べた。

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