功労者引き留めない非情な日本ハムの「卒業システム」新庄監督になっても変わらず

タグ: , 2021/11/28

 手塩にかけて育てて、出荷する。まるで野菜や果物のように、主力選手を移籍市場に出す日本ハムの球団経営に注目が集まっている。

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 21年オフ、FA権を持つ日本ハム西川、大田、秋吉の主力3選手が同時に自由契約となり、球界に波紋を呼んだ。FA補償が移籍の支障にならないよう考慮したうえで「再契約の可能性を閉ざすものではない(稲葉GM)」というと聞こえはいいが、事実上の戦力外ともっぱらだ。

 今季不振だった3選手の高年俸のため、成績に見合わないと球団が判断した可能性が高い。移籍交渉が進まず、再契約となれば大減俸が待っている。たとえ中心選手であっても放出をいとわないシビアな経営戦略は、今に始まったことではない。

 2000年以降、日本ハムでMVPを獲得した小笠原、ダルビッシュ、吉川、大谷はいずれもチームの看板といえるプレーヤーばかりだが、移籍して球団に残っている選手は1人もいない。同様に新人王(02年正田、06年八木、10年榊原、15年有原、16年高梨)の5選手も全員が他球団へ移籍している。





 多くのプロ野球チームが求めるような、生え抜きスターを育てることには注力せず「選手は出ていくもの」という独自の方針を崩さない。ポスティングシステムやFAで国内外に移籍していく選手は多くても、マネーゲームで引き留めることもない。コストに見合わなければ、一時弱体化することを覚悟で戦力を手放し、若手育成にスパっと切り替える。

 新陳代謝をはかるトレードには積極的で、ビッグネームを放出してあっといわせることが多い。2008年オフには、守護神のマイケル中村を巨人へ。13年のキャンプイン直前には、4年連続3割の糸井をオリックスへトレードした。糸井は、ポスティングシステムによるメジャー移籍を訴え、オフの契約交渉が難航したという背景もあった。

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