原巨人いよいよ終戦か 総額3億円 ささやかれる「戦犯の名前」とは

タグ: , 2021/9/29

 リーグ3連覇は風前の灯となった。巨人は28日の中日戦(バンテリンドームナゴヤ)に2―5と敗れ、3連敗。首位ヤクルトとの差は5ゲームまで開き、目指す逆転Vにはかなり厳しい状況に追い込まれた。打線は相手先発の柳を攻略できず、8回1得点がやっと。さらにリリーフ陣も打ち込まれるなど、投打にわたって上がり目が見えてこない。

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 先発した戸郷は7回を投げ121球1失点。4回に柳の犠飛で1点を失ったものの、粘り強く投げ最少失点に抑えた。

 一方、打線は「天敵」の柳を打ち崩せなかった。チェンジアップを有効に使い、リズム良く投げる右腕相手に10三振を喫するなど、お手上げ状態。柳には今季6試合対戦し、これで4敗目。同じ相手に繰り返しやられているとあって、試合後の原監督は「毎度毎度、もうね。(打線が)目覚めないとね」と力なく話すしかなかった。

 1点を追う8回は、相手のミスもからみ無死一、三塁としたが、丸が二ゴロ併殺に倒れ1点しか、奪えず。直後の守りでリリーフの中川が福留に勝ち越し2ランを被弾しただけに、この回の攻撃が悔やまれた。

 一方、残り20試合で首位とは5ゲーム差。リーグ3連覇にいよいよ黄信号がともり始めた。戦犯として名前がささやかれているのは「ほかにも原因は色々ありますが、間違いなくFA選手の2人でしょう。DeNAから移籍してきた井納と梶谷。チームに勝利をもたらすために高額契約している選手がここまで結果を残せなければ、これは戦犯と言われても仕方がない」(球界OB)。





 FA右腕の井納は昨オフ、2年2億円(金額は推定)の契約を結び入団。デビュー戦となった開幕5戦目の3月31日の中日戦を2回途中4失点KOで即二軍落ちとなった。その後はリリーフとして再昇格されたが、4試合の登板後、再度降格となり二軍で過ごしている。「二軍でも結果を示せず、投手が中5日で回るチームの危機に呼ばれないというのはよほどのこと。開幕前の謎のケガといい、シーズン序盤から首脳陣に不信感を抱かせたのも痛手」(同)。

 井納は開幕直前の3月中旬に頭部裂傷を負うアクシデントで調整遅れも指摘された。今季は5試合に登板し、0勝1敗、防御率14・40の成績ではFA補強としては大失敗だろう。

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