慶應落ちて人生好転!ドラ1で中日入り、WBCでも活躍の高橋宏斗は江川卓になれるか

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(C)Getty Images

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での力投を通じて、その名が全国区になった中日の3年目右腕、高橋宏斗。惚れ惚れするそのマウンドを複雑な心境で見つめた人がいました。

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 ある慶應義塾大のOBは言います。

「高橋選手は本来ならウチの大学に来るはずだったんですよ。もしも来ていたら、今は大学3年生か…。そしたら、この春のウチの天皇杯(リーグ優勝)は間違いなかったでしょうね。でも侍ジャパンでの活躍を見ていると、これでよかったとも思うんですよね」

 高橋は愛知の名門・中京大中京の出身。3年生の時にはMAX154キロを計測して、注目を集めます。兄も通った慶應義塾大の環境情報学部へ照準を絞り、AO入試を受けたところ、惜しくも不合格。するとすぐに切り替え、プロ志望届の提出を決断するのです。

 その結果、地元の中日が単独でドラフト1位指名。契約金1億円+出来高5000万円、年俸1600万円(いずれも推定)で華々しく入団します。

 1年目こそ一軍出場はなく、ウエスタンでも打ち込まれましたが、2年目にその才能は開花。19試合に先発して6勝をマーク。規定投球回には未到達ながら、リーグ3位の134三振を奪います。その将来性が日本代表の栗山英樹監督のお眼鏡にかない、最年少での選出となりました。WBC世界一の時点で20歳のため、21歳から飲酒可能な米国の法律によって、シャンパンファイトに参加できなかったことも微笑ましいニュースとして報道されました。

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