ツインズ・前田が右肘手術へ 過去にトミー・ジョン手術を経験したダルビッシュ、大谷の見逃せない2つのポイントとは

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 ツインズ・前田健太投手の2021年シーズンが右肘の負傷により終了した。9月1日にテキサス州ダラスの病院で手術を受ける。手術内容はまだ決まっていないが、いずれにせよ今シーズンの残り試合には登板しない。


 
 今季の前田は21試合に登板し、6勝5敗、防御率4・66という成績に終わった。コロナ禍で大幅に短縮された昨季は11試合に投げ、6勝1敗、防御率2・70でショートシーズンながら圧倒的な投球をみせた。ア・リーグのサイ・ヤング賞の投票では、1位票満票選出だったシェーン・ビーバー(インディアンス)に次ぐ2位と躍進。周囲の評価と期待を大きく高め、今季はメジャー6年目で初の開幕投手も任されたが、その期待に応えることはできなかった。

 手術内容は精密検査を重ねた上で決めるというが、靱帯再建術である通称トミー・ジョン手術も候補に挙がっている。トミー・ジョン手術を選択した場合、通例であれば復帰まで1年半以上を要する。そうなると今季だけではなく、来季中の復帰も絶望的に。メジャーのマウンドに帰ってくるのは、35歳で迎える2023年シーズンということになる。2016年にドジャースと8年契約を結び、海を渡った。その後、ツインズにトレードされたが、契約内容は当時結んだものを引き継いでいる。2023年は8年契約の最終年となるため、今後の野球人生を大きく左右しかねない決断となる。

 トミー・ジョン手術は自分の身体の別の部位の靱帯を摘出し、断裂した右肘へ移植することで靱帯の健全な回復をはかる。1年以上にわたるリハビリ期間は大きなネックとなるが、復帰後には負傷前までと同等のパフォーマンスを発揮する成功例が多いことで知られる。





 日本人メジャーリーガーでも、現在トップで活躍する2投手はトミー・ジョン手術の経験者だ。

 ダルビッシュ有はレンジャーズ時代の2015年3月に同手術を行った。2016年5月末にメジャー復帰登板。その後は本人よると肘の感覚がなじまない時期も長かったそうだが、カブス移籍後の2019年後半戦からパフォーマンスを向上させ、昨季は12試合で8勝3敗、防御率2・01で初の最多勝のタイトルを獲得。ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票では受賞したトレバー・バウアー(レッズ)に続き、自身2度目であり前田と並ぶ2位に入った。直球は99マイル(約159キロ)まで戻し、執刀以前の姿を完全に取り戻した。

 今季は投打二刀流でメジャーを席巻しているエンゼルス・大谷翔平も同様だ。メジャー1年目の2018年10月にトミー・ジョン手術を受けた。2019年は打者1本に専念。ショートシーズンに短縮された影響もあり、2020年は投手としてはわずか2試合の登板にとどまった。迎えた2021年シーズン、打者としては既に40本塁打以上を放ち本塁打王争いのトップを走る一方で、投手としても8勝1敗、防御率3・00という好成績を残し、サイ・ヤング賞候補に挙げる声さえある。

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