F1シート喪失のシューマッハー長男の今後は? 父がF1王者の選手は大成するか

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ミック・シューマッハー(ハース提供)

 F1世界選手権の来季ドライバーラインアップが年越しを待たずに確定した。10チーム全20人。引退したセバスチャン・ベッテル(ドイツ)ら4人がシートを死守できなかったが、その中に元王者ミハエル・シューマッハーを父に持つミック・シューマッハー(ドイツ)も入っていた。

 ハースから2シーズンにわたって参戦したが、非力なマシンにてこずって入賞はわずか2回。今季もランキング16位と振るわず、チーム側も再契約を交わさないことを決め、後任には同じドイツ人で1度はF1のレギュラーシートを失ったニコ・ヒュルケンベルグが起用されることになった。

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 今季はチームのエースのケビン・マグヌッセン(デンマーク)が開幕戦バーレーンGPで5位を獲得するなど入賞5回。F1関係者は「シーズン序盤のサウジアラビアとモナコでマシンを全損させ、数百万ユーロ(数億円)の損害をチームに与えたことが大きかった。その後も経験豊富なマグヌッセンと比べて速さが物足りなく、安定した成績を残せなかった」と指摘する。「シューマッハー」という絶大なネームバリューがありながら背に腹は代えられなかったといえる。

 F1王者を父に持つ2世ドライバーのF1戦績はどうか。成功例は2人。グラハム・ヒルを父に持つデーモン・ヒルは1996年にウィリアムズでタイトルを獲得。ケケ・ロズベルグの長男ニコ・ロズベルグもメルセデスの一員として2016年にチャンピオンに輝いた。

 逆に鳴かず飛ばずだったドライバーもいる。ジャック・ブラバムを父に持つデビッド・ブラバム、ゲイリー・ブラバムの兄弟、マリオ・アンドレッティのDNAを受け継ぐマイケル・アンドレッティもF1では大成できなかった。ネルソン・ピケJr.も2年でF1を去った。このほかに、F1にすらたどり着けなかったジュニアもいる。

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