井上尚弥 自身が考える伸びしろ、パッキャオのように・・・

タグ: , , , 2017/12/30

伸びしろは全然あります

 14戦全勝。破竹の歩みを続ける井上尚弥はどこへ進もうとしているのか。自ら「伸びしろは全然あると思います」と語る王者の未来予想図に迫った。

 来年4月で25歳。自身のキャリアについて「ゴールは35歳までと決めてあります」と口にする。

「お父さんからは28、29歳でスパッと辞めてほしい、と言われているんですけど。そうしたらあと4、5年じゃないですか。それだと物足りない。今のダメージとか、他の先輩方の活躍などを見て。自分もそれぐらいまでやれるんじゃないか、という思いです」

パッキャオのように

 35歳になった井上はどこまでたどり着いているのだろう。目の前の目標となると、当然次の試合にとなる。それとは別の、キャリアを通じての最大の目標にこそ強く意識を置いているという。


「結果として自分がどうなりたいか、というところが一番重要だと思うんです。目の前の目標という意味では具体的ではないけど、自分は最終的には、例えばパッキャオのようになりたい」

 フィリピンの英雄、マニー・パッキャオ。史上2人目の6階級制覇を果たし、未来の大統領候補とも噂されるほどのレジェンド。前人未踏という枕詞がふさわしい領域を、しっかりと見据えている。

「自分はまだ14戦しかしていないですから。もっと場慣れして、会場を自分の空気で満たすことができるぐらいのパフォーマンスを発揮できるようにならないと。まだ試合では、練習で出せているものも出せていないですから。」

今、気を付けている事

 まだまだ長く険しい道のりへ。年齢に応じた変化も出てきている。例えばトレーニング。昔のように、ただがむしゃらに自分を追い込むことはやめた。

「今は試合後は1カ月ぐらいはゆっくり練習したりしていますね。デビュー当時は3日休んだら走り始めたりしていました。オーバーワークにならないようにはしています。」

 過酷な世界であることは誰よりも承知している。ゆっくりと確かに年輪を刻むため、若い今から細心の調整が必要になってくる。

「試合になれば見えないプレッシャーとは戦っているのだと思うから、肉体的には平気でも気持ち的に休ませる必要があるのかなと。肉体的にも削っていくスポーツですし。10代や二十歳の時にはそれができても、25歳とか後半になってくれば体も変わってくる。減量があるスポーツでもあるし、そこは変えていかなければと思っています。」

 最大の目標という太くでかい幹の回りに、幾重もの鋭く確かな枝を生やしつつ、世界のてっぺんへ向かって伸びていく。歩みを進めるごとに強く確かになっていく未来予想図には1点の曇りもない。

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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

〔文/構成:ココカラネクスト編集部 〕

井上尚弥 (いのうえ・なおや)

1993年4月10日、神奈川県座間市出身。
今もコンビを組む父・真吾氏の下、小学1年でボクシングを始める。相模原青陵高校時代に7冠を達成し、2012年に大橋ジムからプロ入り。戦績14戦全勝(12KO)。15年に結婚した高校時代の同級生との間に今年10月、長男が誕生した。

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