中村紀洋 松井秀喜と4番対決の球宴は「交流戦がなく、セ・リーグとの戦いが新鮮だった」

タグ: , 2018/6/29

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01年の球宴で3試合連続弾は、「特別な雰囲気でファンの方々が打たせてくれたホームラン」


 先日、球宴のファン投票で選ばれた選手たちが発表されました。僕は球宴に9度出場させてもらいましたが、ファン投票で選ばれると本当にうれしかったのを今でも覚えています。ファンあってこそのプロ野球ですし、超一流の選手が集まる舞台でプロ野球選手として認めてもらえたのかなという喜びを感じました。

 近鉄在籍時はまだセ・パ交流戦が行われていなかったため、セ・リーグとの戦いは新鮮さがありました。一番記憶に残っているのが3試合連続ホームランを打った01年の球宴です。この時はセ・リーグの4番を務めた松井秀喜選手が3試合連続アーチ。松井選手に特別な意識はありませんでしたが、3番・ローズ、5番・カブレラで僕が2人を差し置いてパ・リーグの4番を任されたので期待に応えなければいけない責任感がありました。2試合連続アーチを打ち、札幌ドームで行われた3戦目は中日の左腕・野口茂樹投手の決め球・カットボールを左翼ポール際に運ぶ一発でした。非常に難しい球で普段の試合ならボテボテの三塁ゴロに倒れていたと思います。パリーグを応援してくれる方たちの声援が力になりました。あの1発は特別な雰囲気でファンの方々が打たせてくれたホームランだと思っています。

 球宴は投手と1対1の勝負を純粋に楽しめる場でもあります。12球団の野球ファンが注目する試合で活躍できると大きな自信にもなります。ファンの方々も真っ向勝負、豪快なフルスイングを見たいと思っているのではないでしょうか。今年の球宴はどんなプレーが飛び出すのか、新たなスターが誕生するのか楽しみですね。

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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

中村 紀洋(なかむら・のりひろ)

渋谷高で2年夏の90年に「4番・投手」で激戦区の大阪府予選を勝ち抜き、同校初の甲子園出場に導く。高校通算35本塁打。91年にドラフト4位で近鉄バファローズに入団し、「いてまえ打線」の4番として活躍した。00年に39本塁打、110打点で本塁打王、打点王を獲得。01年も132打点で2年連続打点王に輝き、チームを12年ぶりのリーグ優勝に導く。04年に日本代表でシドニー五輪に出場して銅メダルを獲得。メジャーリーグ挑戦を経て06年に日本球界復帰し、07年に中日で日本シリーズMVPを受賞した。13年にDeNAで通算2000安打を達成。15年に一般社団法人「N’s method」を設立し、独自のMethodで子ども達への野球指導、他種目アスリートを中心にトレーニング指導を行なっている。17年には静岡・浜松開誠館高校で硬式野球部の非常勤コーチに就任。高校生の指導に力を注ぐ。

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