中村紀洋 「僕はピッチング打法」 投球と打撃は深く結びついている

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 こんにちは。今回は「ピッチング打法」についてお話させて頂きます。「ピッチング打法」と言われてもピンとこないかもしれません。僕の経験談に基づいて説明させて頂きます。

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本塁打は誰でも打てる 中村紀洋が「コンパクト打法」に警鐘(https://cocokara-next.com/athlete_celeb/batting-form-homerun/)


 渋谷高校の時にエースで4番でした。2年夏に甲子園にも出場できましたが、打撃と投球が深く結びついていることに高校時代に気づきました。以前の連載でもお話しさせて頂きましたが、高校のグラウンドは他の部活と共有でフリー打撃が週に1度しかできません。ティー打撃と素振りしかできない環境の中、ブルペンでの投球練習に時間を費やしました。

右足の軸足1本で立った時の姿勢から体重移動、腕の軌道、左足の踏み込み…理にかなった投球フォームを追い求めると実は打撃フォームにもそっくり当てはまることが多いのです。腕はバットに置き換えてみましょう。腕が一番振れる軌道をスイングに当てはめると、理にかなった軌道になります。

桑田真澄さん、前田健太投手が浮かびますが良い投手は打撃も素晴らしいです。僕はプロでは打撃一本ですが、「ピッチング打法」が打撃の土台になっていると感じます。

 投手でない選手はキャッチボールからフォームを意識すると打撃に生かされるかもしれません。

 投球(送球)と打撃は別物ではありません。力強く正確な送球ができる選手は打撃も力強く遠くに飛ばせます。

 小・中学生、高校生は打撃が好きな子供が多いかもしれませんが、守備の上達は打撃に生きることを意識してしっかり練習すれば上達の速度が速くなると思います。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

中村 紀洋(なかむら・のりひろ)

渋谷高で2年夏の90年に「4番・投手」で激戦区の大阪府予選を勝ち抜き、同校初の甲子園出場に導く。高校通算35本塁打。91年にドラフト4位で近鉄バファローズに入団し、「いてまえ打線」の4番として活躍した。00年に39本塁打、110打点で本塁打王、打点王を獲得。01年も132打点で2年連続打点王に輝き、チームを12年ぶりのリーグ優勝に導く。04年に日本代表でシドニー五輪に出場して銅メダルを獲得。メジャーリーグ挑戦を経て06年に日本球界復帰し、07年に中日で日本シリーズMVPを受賞した。13年にDeNAで通算2000安打を達成。15年に一般社団法人「N’s method」を設立し、独自のMethodで子ども達への野球指導、他種目アスリートを中心にトレーニング指導を行なっている。17年には静岡・浜松開誠館高校で硬式野球部の非常勤コーチに就任。高校生の指導に力を注ぐ。

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