個人タイトル2冠の広島・鈴木誠也 ポスティングでのメジャー挑戦に立ちはだかる難題とは

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 プロ野球のレギュラーシーズンは11月1日のヤクルトVS広島戦(神宮)で今季の全日程を終えた。クライマックスシリーズ(CS)に出場しない4位以下のチームは、これを以て終戦。視線は来季へ向けられる。セ・リーグ4位広島の鈴木誠也は、去就が最も注目される選手の一人だ。

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 ポスティングシステムを利用しての、メジャーリーグ挑戦がまことしやかに噂されている。今季は首位打者、最高出塁率の2冠に輝き、本塁打はトップの巨人・岡本和真、ヤクルト・村上宗隆の39本に次ぐ38本だった。シーズン中盤には不振に陥る場面もあったが、4番を務め金メダルを獲得した夏の東京五輪以降は再び上昇気流に乗った。27歳を迎え、まさにキャリアの最盛期に達しようとしている。

 そんな鈴木が最終戦終了後、去就について言及した。「今後については本当にまだ分からない。何とも言えない」と慎重な言い回しに終始した。さまざまな条件が絡み、悩める胸中が察せられた。

 時を同じくした1日、日本野球機構(NPB)はポスティングシステムの申請手続き期間が、従来通りの11月1日から12月5日までになったと公表した。そう、既に申請期間は始まってしまったのだ。これは従来は、日本の野球シーズンは10月末を以て終了する慣例から設定されていた。だがここ2年、プロ野球は他に例に漏れずコロナ禍に翻弄された。昨年に続き今季も、日本シリーズ終了は11月末を予定している。昨年はそうした状況を鑑みて、日米のプロ野球機構が協議し、申請期間を1週間遅らせていた。今季も同様の措置が取られるものとみられていたが、最終的に「従来通り」に落ち着いてしまったのだ。





 これは鈴木がメジャー挑戦を志望した際には「逆風」となりかねない。ポスティングシステムでは申請後、MLB機構から公示された選手は30日間の交渉期間が与えられる。この間は譲渡金を支払う意志さえあれば全30球団と交渉可能なのだが、逆に30日間で交渉がまとまらなければ移籍は来オフへ1年間持ち越しとなる。近年のメジャーリーグは移籍市場の動きが年々遅くなっており、年内に決着するFA選手は超トップクラスなど数少ない。多くが年明けの1~2月の決着で、各球団の動向を見守りながら納得のいく交渉を重ねるには、できるだけ交渉期間を後ろにずらした方が良い傾向がある。

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