【F1】大クラッシュ・炎上事故から生還したグロジャン 炎の中から脱出できた「理由」とは

タグ: , , 2020/12/2

 11月29日にバーレーンで開催されたF1第15戦バーレーンGPでマシンが激しく炎上する大クラッシュが起きた。1周目の3コーナー過ぎでハースのロマン・グロジャン(フランス)がコントロールを失い、路肩のガードレールに激突。その瞬間に火柱が上がり、マシンがあっという間に炎に包まれた。

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国際自動車連盟のジャン・トッド会長のツイッターでもグロジャンの脱出映像を引用


 グロジャンの安否が心配されたが、炎の中から自力で脱出。すぐにヘリコプターで首都マナマのバーレーン国防軍病院に搬送された。その後の発表では骨折もなく、両手の甲や足首のやけどだけで済んだ。

 事故から一夜明けて本人がインスタグラムを通じて動画メッセージを公開した。鼻に酸素チューブが装着され、両手には包帯が巻かれていたものの、「僕が無事だったことをまずは言いたい。ほどほどに無事だね」と元気な姿を見せた。

 脱出するのに20秒近くかかった。それでも無事だったのは装備品の安全性の高さにある。国際競技の場合は国際自動車連盟(FIA)の公認を得た競技用ヘルメット、いずれも耐火炎のレーシングスーツ、アンダーウエア、バラクラバス(目出し帽)、ソックス、レーシングシューズ、レーシンググローブ、さらには頭頸部(とうけいぶ)保護装置の8点の着用が義務付けられている。レーシングスーツの場合は10秒間炎にさらした後に平均で2秒以内に消えることとされ、耐熱性も厳格な基準が設定されている。

 命が救われたのは装備品だけでなく、コックピットを覆う頭部保護装置「ハロ」がマシンに取り付けられていたことも大きかった。グロジャンも動画メッセージの中で「数年前はハロに反対していたが、今ではF1に導入された装置の中で最も素晴らしい物だと思っている。ハロがなければ、こうして話すこともできていなかった」と感謝の言葉を口にした。

動画を通じて元気な姿をみせた入院中のグロジャン(ハースの公式ツイッターから)





 チームによると激突時のスピードは時速221キロ。衝撃でマシンはガードレールを突き破って真っ二つになり、漏れた燃料が引火して大火災につながった。炎の勢いはすさまじく、この時にグロジャンが頭部にダメージを負っているか、気絶していれば、おそらく逃げ遅れていただろう。

 鎮火後にモノコックは丸焦げになっていたものの、ハロはしっかりとコックピットに装着されていた。ハロに守られていたからこそ、炎の中から脱出ができたといえる。

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