巨人・大勢「危険な賭け」 フォーム改造が不安呼ぶ「理由」

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 3月に行われるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)侍ジャパンメンバーにも選出されている巨人大勢投手(23)が12日に行われた紅白戦(宮崎)に紅組の4番手として登板。1イニングを打者3人1安打無失点に抑えた。

 6回からWBC公式球を手にマウンドに上がると、増田陸(22)を直球で三直に打ち取り、育成の加藤廉(23)には155キロの直球を中前へはじき返された。続く秋広優人(20)をフォークで詰まらせ三飛で終了。

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 今オフから取り組む、投球時に軸足の右膝を折る新フォームも初めて実戦のマウンドで取り入れた。この点に関しては「ブルペンではしっかり投げられているので、対バッターの時にしっかりできるようにならないと」とさらなる改良を行っていく予定。課題は認めつつも「大きく変えている感じはしない。それでいこうかなと」とWBC、そしてシーズンも見据えて本格導入する考えを明かした。

 投げた直球はすべて150キロ台をマーク、3月のWBCも見据え、着々と準備を進めている。昨年はルーキーながら守護神に抜擢され、1年間守り通した。53試合に登板し、37セーブをマークし、新人王も獲得と存在感を示した。さらに飛躍が期待されるプロ2年目シーズンを迎えるが、不安材料がないわけでもない。

 今回披露した新フォーム問題だ。「他球団も研究している。常に高みを目指したい」として、シーズン中もフォームに関して細かいマイナーチェンジに取り組んできた大勢ならではともいえるが、まず今年は3月に大舞台が控える。

 「過去にWBCを経験した選手がのきなみいうことはシーズンの疲労度が半端ないということ。大勢自身は『大きく変えている感じはしない』ともいうが、慣れ親しんだフォームから新フォームに変えるときには体の違った場所に負担がかかりやすいもの。故障などにつながらないといいですが」(球界関係者)

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