大事故から再起を果たし、今もなお挑戦を続ける「車いすレーサー」の不屈の精神とは

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 1カ月近く前のことだが、サーキットとは縁もゆかりもない場所で車いす生活を過ごすレーサーにばったりと出くわした。

 東京都知事選の真っ最中だったJR金町駅前。所要で立ち寄ったところ、駅前で熊本県副知事を辞めて出馬した小野泰輔氏が遊説していたので、見物していると、その中に車いすでチラシを配る見慣れた人物が。もしやと思って声をかけると、2輪のロードレース世界選手権(WGP)にも参戦した青木拓磨選手(46)その人だった。

都知事選で小野泰輔候補(左)の選挙応援をした青木拓磨(中)。右端は落語家の立川談慶(鶴田真也撮影)

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 「何でここにいるの?」。それはこちらが聞きたいくらい。小野氏とは知り合いで、拓磨が主宰するレンタルバイクのシリーズ「レン耐」にも参加者として呼んだことがあるとか。そんな縁で選挙応援を買って出たという。

 拓磨はWGP最高峰の500CC(現モトGP)クラスで世界王者も間違いないと目されたトップライダーだった。が、1998年のシーズン開幕前にテスト走行中に転倒して脊椎を損傷。後遺症で下半身が不自由になり、車いす生活を余儀なくされた。

 それでもレースへのチャレンジスピリッツは衰えなかった。まずは2輪チームの助監督として現場に復帰し、それでは飽き足りず、ドライバーとして4輪の世界へ。手元だけで操作できる特別車両を使ってラリー競技に打ち込み、2009年には世界一過酷といわれるダカールラリーに参戦した。





 その後はサーキットレースでも活躍中で、スーパー耐久、GTアジア、欧州のVdeV耐久などで経験を積み、今年は伝統の仏ルマン24時間レースにも初エントリーする予定だった。ところが、新型コロナウイルスの影響で、参戦を来年に延期することにした。

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