大谷翔平が「ノーヒットノーラン」級の投球をできた理由は?日本一の投手コーチ佐藤義則氏が徹底分析!「もし8回に縦スラを投げていたら…」

タグ: , , , , 2022/10/1

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 エンゼルスの大谷翔平は現地9月29日(日本時間30日)、本拠地でのアスレティックス戦に先発し、8回(108球)を投げて、無失点、被安打2、10奪三振という内容で15勝目を挙げた。ノーヒットノーランも見えた大谷のピッチングは、エキスパートの目にどう映ったのか。田中将大やダルビッシュ有を育て、「日本一の投手コーチ」と称された佐藤義則氏に、大谷の投球内容を分析してもらった。

 お見事だった。立ち上がりはバラついていたが、徐々にコントロールも落ち着き、3回くらいからは手が付けられなくなった。大きく横に曲がるスライダーと小さく曲がるスライダー、さらに縦に落ちて空振りを取るスライダーの3種類を投げ分けていた印象で、右バッターへの素晴らしいツーシーム以外は、ストレート系をほぼ投げなかったように見えた。

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 8回途中までで108球を投げた中で、ボール判定だったのが30数球。5割以上の球をストライクゾーンに投げきれたことに力を感じた。やはり、ストライクゾーンに球が来るようになると、大谷の球は力があるのでファールになってカウントを稼げる。それがすごく効いていた。

 1ボール2ストライクのカウントが多かったのが、大谷がイメージ通りにピッチングをできた証拠だと言える。相手のバッターがバットを振ってくれてファールになると、「このバッターはどんなボール待ってるな」と察知できる。今日はそういう場面が結構あった。小さいスライダーでストライクを取り、縦のスライダーで三振を取る流れだ。右バッターには大きなスライダーも投げていたので、ほとんど3種類のスライダーで組み立てていた。あれだけ真っすぐを投げないで抑えられたのは、正直びっくりしている。

 本人も今日は余裕を持って投げられただろう。三振を取っている時はしっかり腕が振れていたのも好印象だった。

 ただ、ノーヒッターが途切れた8回に関して言うと、少し疲れてきた印象はあった。具体的に言えば、スライダーの曲がりが小さくなっていたのだ。左バッターに対して、外からストライクに入ってくる曲がり切らないスライダーを投げ、素直に左方向に打たれてしまった。

 結果論だが、あそこで縦に空振りを取りに行くスライダーを投げていたら、どうだったのか。大谷自身が首を振って選んだ球なので仕方ないが、少し残念ではある。

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