フリーターの起源をご存知ですか?フリーター誕生から30年の今、思うこと

タグ: , 2022/6/30

■中年フリーター問題

1990年代前半にバブル経済が崩壊。自らの意思で非正規という働き方を選択していたフリーター層も、社会のうねりの中、正規の職に就けない層と渾然一体となっていき、その数を急増させていきます。そして、その後の2000年初頭、日本は就職氷河期に突入。新卒で就職できなかった学生の多くは、フリーター以外の選択肢がない状況へと追いこまれました。この時期からフリーターは完全に、正規の仕事に就けない雇用形態を指すネガティブな呼称となっていったのです。

こうして就職氷河期時代にフリーターとして大量に世に出た世代が35歳を超え、いまや非正規と言われる働き方のボリュームゾーンを占めるようになっています。もちろん自ら望んでパートで働く主婦などもいますが、「正規の職員・従業員の仕事がないから」という理由で、不本意ながら非正規の仕事に就いている人にとっては深刻な問題です。

この「不本意中年フリーター」問題は、確かに「貧困×孤独×高齢者」の問題に直結する社会課題として大きな影を落としています。

■類をみない売り手市場を追い風に!

そんな中、正社員の有効求人倍率が、初めて1倍を超えました。厚生労働省が発表した2017年6月の正社員の有効求人倍率は1.01倍。1倍を超えて求人が求職を上回るのは2004年の調査開始以来、初めてのことです。これは「不本意中年フリーター」にとってグッドニュース。

不本意ながら非正規の仕事に就いている理由の多くは、いわゆる「雇用のミスマッチ」です。雇う側と働く側の間に、例えばスキルに関する要望値や待遇に関する期待値といった大きな溝があり、そのギャップが埋められないことが少なくありません。

しかし史上空前の人手不足は、企業と労働者の関係性を変えつつあります。求人数が求職者数を超えたということは、企業が非正規に門戸を開き、待遇改善を進めるといった力学が必ず働きます。現に労働市場で取り残されやすい傾向にあった長期失業者が減少に転じたというデータもあります。つまり長期失業でスキルの向上機械に恵まれていなかった潜在的な労働者でさえ、労働市場に復帰しているのです。このような類を見ない売り手市場だからこそ、不本意ながら非正規で働く中高年の方々には、積極的に情報を取りに行き、その中で選り好みしすぎずに現実的な選択をしていただきたい。

氷河期に端を発した中年フリーター問題を解消するためのキャスティングボートは今、中年フリーター自身のアクションに委ねられています。





[文:ツナグ働き方研究所(https://tsuna-ken.com/)]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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平賀充記(ひらが・あつのり)

ツナグ働き方研究所 所長
1988年リクルートフロムエー(現リクルートジョブズ)に入社。「FromA」「FromA_NAVI」「タウンワーク」「とらばーゆ」「ガテン」などリクルートの主要求人媒体の全国統括編集長を歴任。 2014年株式会社ツナグ・ソリューションズ取締役に就任。2015年ツナグ働き方研究所を設立、所長に就任。2019年よりツナググループ・ホールディングス エグゼクティブフェロー就任。著書に『非正規って言うな!』『サービス業の正しい働き方改革・アルバイトが辞めない職場の作り方』(クロスメディアマーケティング)、『パート・アルバイトの応募が殺到!神採用メソッド』(かんき出版)、『なぜ最近の若者は突然辞めるのか』(アスコム)。

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