令和を生きる女性のシゴト観を考える。男性に求めるのは「3高」から「4低」へ?!
[文:ツナグ働き方研究所(https://tsuna-ken.com/)]
さようなら平成、こんにちは令和
平成は不景気と災害の時代と評されていました。始まったとたんにバブルがはじけ、阪神大震災やオウムサリン事件、リーマンショック、そして東日本大震災と、確かに暗い出来事の多い時代でした。
令和の職場にいる若者を18〜31歳のゆとり世代とくくるならば、彼らはその平成とともに生まれ、不景気の中で子ども時代を過ごした年代です。右肩上がらない国で、将来に不安を感じながら生きる世代といえるでしょう。そういう時代に育ってきた、今の若者を象徴するような価値観をご紹介しましょう。
それは、女性の結婚観です。
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世相を反映する結婚観
私が過ごしてきたバブル時代は、「3高」というキーワードがバズっていました。「高身長」「高学歴」「高収入」。まさに、当時のイケイケな世相を反映するような価値観です。高成長期だった当時は、分かりやすく言うと国民全体が上を目指していた時代でした。他人をライバル視して、みんな見栄を張りあっていたというか。自然と、他人よりよい暮らしをするために、お金持ちの「高収入」、他人に威張るための「高学歴」や「高身長」の男性が女性からモテていたのです。
時は過ぎ、リーマンショック、東日本大震災が起きた後の2012年くらいには、婚活女子の結婚観は「3平」へと移行していったとされています。「平均的年収」「平凡な外見」「平穏な性格」の3平。重視するのは年収よりも職業の安定性、かっこよすぎるイケメンは浮気の可能性があるから、見た目も普通でいい、パートナーとケンカをしたくないし、余計なストレスを感じたくないから、結婚するなら、できるだけ平穏な性格がいい。普通、万歳! そんな価値観です。
理想の結婚相手を追い求め続けるよりも、自分の身のまわりにいる平均的な男性と早く結婚して、早く子どもを産みたいという女性が、どんどん増えたのです。せっせと自分磨きに精を出し、キャリアに恋愛に華を咲かせたバブル世代の先輩が、若い頃の理想をいつまでも捨てきれず、婚活に苦戦する様を目の当たりにして、反面教師にしていたのかもしれません。