やる気が出ない…40代以降の意欲低下は放置NG!原因別の対処法を薬剤師が紹介

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「やる気が出なくて仕事に身が入らない」
「趣味や好きなことに興味がなくなった」
「どうしたら無気力な状態から抜け出せる?」

このような悩みや疑問をかかえていませんか?

今までバイタリティーにあふれていたのに、急に意欲が低下して、不安を感じていませんか? 無気力の原因や解決方法を知って、改善したいですよね。

そこで今回は、中高年の意欲低下の原因や対処法について薬剤師が紹介します。

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1.40代以降は気分の不調を感じやすい

これまで仕事や育児、趣味や娯楽に没頭してきたのに、40代に入ってから「無気力」を感じていませんか? 「やるべきことに身が入らない」「何もやる気が起きない」という状態はとても苦しいですよね。

厚生労働省が2017年に調査したデータによると、40代以降には気分障害※などの「こころの病気」にかかる方の割合が増加する傾向があることがわかっています(※1)。

たとえば、これまでがむしゃらに仕事を頑張ってきた40代以降のサラリーマンの方は、若い頃と比べると充実感を感じにくいでしょう。

また、成長や能力の限界を感じ始めることで「これからどうすればいいのか」がわからなくなり、努力や行動ができなくなってしまうのです。

中年期に感じる精神的に不安定な状態を「中高年の危機 」と呼びます。この説はアメリカの心理学者であるダニエル・レビンソンによって提唱されており、気分の不調は中高年なら誰にでも起こりうることだと考えられているのです。(※2)

※気分障害:気分が高ぶったり落ち込んだりすることが一定の期間継続する疾患





2.やる気の低下には漢方治療を

漢方医学的な意欲低下の原因は、過労やストレスなどにより、からだのエネルギーが不足した状態である(気虚)と考えられています。

この「気」が不足すると、やる気の低下や無気力につながります。気虚を改善するには、漢方治療が有効です。

やる気の低下には、血流を改善することで全身に酸素や栄養を行きわたらせ、倦怠感を改善する生薬や、抗ストレス作用のある生薬を含む漢方薬のなかから選びます。

また、ストレスで眠れない方などには、睡眠を改善することでやる気を充実させるといったアプローチも可能です。

以下に、無気力な状態を改善する漢方薬を2つご紹介します。

2-1.胃腸虚弱からくる場合
胃腸の働きが良くない場合、食事から得られる「気」が不足するため、気虚の状態になりやすいといわれています。気虚を改善するには気を補う働きのある漢方薬を使用します。

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):胃腸が弱く、元気がなくて疲れやすい、風邪をひきやすいといった方におすすめです。補中益気湯は胃腸の働きを良くして食事から得られる「気」を増やし、エネルギーをからだに巡らせることで疲労倦怠感や意欲の低下、免疫力の低下を改善する漢方薬です(※3)。

2-2.腎虚からくる場合
年齢を重ねると、漢方でいう「腎」の働きが衰えて「腎虚」につながります。腎虚になると腎に蓄えられていた気が不足し、気力が低下しやすくなるのです。腎虚を改善するには腎を補う漢方薬を使用します。

・八味地黄丸(はちみじおうがん):疲れやすく、手足が冷えやすいのに時々ほてる、尿が出にくく残尿感がある、または夜間のトイレの回数が多くて眠れない方におすすめです。衰えた腎の働きを補い、水の代謝機能を整えることで喉の渇きやむくみを改善したり、尿量を調節して尿もれなどの尿トラブルの改善に働きかけたりします。また、足腰を温めることで腰痛やしびれを改善したり、栄養を補って元気をつけたりすることで、だるさや無気力な状態を改善します(※4)。

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