日ハム・栗山監督に学ぶ若手とのコミュニケーション術

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 激動の2018年もいよいよフィナーレ。社会人の皆さんにとって、年末年始の休暇はビジネスマンとしての英気を養う時間でもあります。さらに世の中が「動く」ことが予測される2019年に向けて、いかに自身を磨くか。書店に足を運べば所狭しと自己啓発のビジネス本が並んでいます。特に業界を問わず、若年層離職が社内の大きな問題となる中、若い部下への接し方は永遠の課題です。

 もし部下がスポーツ好きだったら…。日本ハム・栗山英樹監督のような包容力で接してみてはいかがでしょうか。2012年に就任以来、はや7年。育成と勝利を両立する名将として、存在感は増すばかりです。特筆すべきはそのコトバ力。「今の若いヤツは…」などと愚痴る前に、栗山語録からいかに若手のハートをつかむか、学んでみましょう。

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大田、公文、杉浦…適材適所で輝かせる日本ハムの編成方針(https://cocokara-next.com/athlete_celeb/nippon-ham-of-organization-policy/)


ケース1 「全部俺が悪い」
 ペナントレースは勝ったり負けたりを繰り返します。名将・野村克也さんは「負けに不思議の負けなし」と敗戦にはすべて原因があると言いますが、栗山監督の信念は「敗軍の将、兵を語らず」です。指揮官としては、思うように仕事をしない選手をどうしてもディスりたくなるものですが、責任を一人で背負い込むことで、若手は意気に感じ、リーダーのために次回こそはと奮起を誓うのです。しかし、何事にも例外はあります。

ケース2 「一番悪いのは俺と吉川」
 栗山監督が就任1年目の2012年、リーグ優勝の立役者としてパ・リーグMVPに輝いた吉川光夫(現巨人)でしたが、翌年は一転、7勝15敗と苦しみました。チームも最下位に沈みました。そんな終盤戦、飛び出したのがこのコトバです。

 「全部俺が悪い」と言い続けていた指揮官が「俺と吉川」と語った時点で、ファンはざわつきました。そのぐらい、栗山監督はサウスポーに期待していたんだ、意気に感じてくれなきゃ困るぜ、という強いメッセージが感じられます。

 しかも栗山監督といえば「翔」「佑樹」「翔平」とファーストネームで呼ぶことによって、選手への親愛の情を込めることでも知られています。なぜ吉川だけ『光夫』じゃなくて、『吉川』なのか-。この謎は今でも解明されていません。

ケース3 「今年ダメだったら、ユニホームを脱がすよ」
 またまた吉川光夫の話題ですいません。栗山監督が就任した直後の2012年春季キャンプ、ここまで3年連続未勝利に終わっていた左腕にこう言って危機感を煽り、その年の14勝という大仕事につなげた名言として知られています。吉川の潜在能力を高く買っていたからこそ、強いコトバで奮起を促したのです。

 しかし…。これが「今年ダメだったら、引退してもらうぞ」「もう後がないぞ」ではなく「ユニホームを脱がすよ」というのがたまんないです。なんかイケナイことを想像しちゃいそうで…って、そんなことありませんかね。

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