NPBでも「現役ドラフト」⁉「他球団なら出番があるのに」と言う選手の活路に MLBの「ルール5ドラフト」とは?

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 豪華ツーショットに驚いた野球ファンも多かったのでは。22日に日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が行われ、選手代表として西武の秋山翔吾外野手と巨人の丸佳浩外野手が出席した。

 選手会側が声高に訴えたのは移籍の活発化につながる「現役ドラフト」の実施だった。

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MLBの「ルール5ドラフト」とは?


 この現役ドラフトは、メジャーリーグの「ルール5ドラフト」を参考にした制度。ではルール5ドラフトとは一体どんなものなのか。

 マイナーでの若手飼い殺しを阻止するために設けられた制度。名称の由来はMLB規約第5条で規定されることから。毎年ウインターミーティング最終日に行われる。

 メジャー40人枠に登録されていないことが前提。入団時に19歳以上だった選手は4年以上、18歳以下では5年以上が経過していると、他球団が獲得することができる。

 このため、ルール5ドラフト直前になると、メジャー40人枠の再編成が行われる。指名されたくない自軍の有望株を40人枠に入れ、伸び悩む中堅など何人かを枠から外す。外れた選手はFAとなるケースもあり、そのタイミングで新外国人獲得を目指す日本球団も多い。

 埋もれていたマイナー選手を獲得したチームは、所属元に10万ドル(約1100万円)の移籍金を払わなければならない。

 そして獲得したマイナー選手は、翌1シーズン通じてベンチ入りの25人枠に入れ続けなければならない。期待外れに終わりDLなどに入れず25人枠から外す際には、元のチームへの返却する義務が生じる。その場合、移籍金のうち半額の5万ドル(約550万円)も返却される。

 過去には後に殿堂入りしたロベルト・クレメンテや、ヨハン・サンタナ、ホセ・バティスタ、ジョシュ・ハミルトンらがルール5ドラフトで指名され移籍し、才能を開花させた。元中日のエクトル・ルナ、元巨人のD・J・ホールトンらも米国時代に経験している。

 韓国プロ野球でもルール5ドラフトは採用されている。2011年、新球団NCダイノス創設の際に行われ、以後2年ごとに開催されている。

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