エッ、俺じゃないんすか?巨人が最終的にドラ1指名しなかった金の卵たち

タグ: , 2018/10/21

 いよいよドラフト会議。プロ志望届を提出した高校・大学の有望選手や社会人・独立リーグの好プレーヤーにとっては、心臓バクバクの日々が続くことでしょう。1位指名を巡るスポーツ新聞の報道も過熱の一途をたどっています。

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 注目の一つが夏の甲子園で金足農(秋田)を準優勝に導いたエース・吉田輝星君の進路でしょうか。吉田については巨人の指名方針が変更されたのは驚きました。

 系列のスポーツ紙が一度は1位に「輝星最有力」とスクープしながら、それから数週間後には「大阪桐蔭・根尾が最有力」と報じました。高橋監督から原監督への政権交代も影響したのではないか?と報道する夕刊紙もあります。いずれにせよ、巨人ファンの輝星君からすれば「エッ、俺じゃないんすか!?」という心境かと拝察します。

 しかし、これがドラフトです。古くは1985年のPL学園・清原和博の例がありますが、水面下では情報戦が繰り広げられ、ふたを開けてみるまで誰を指名するのかは当日まで五里霧中なのです。そんなわけで一度はジャイアンツのドラフト1位が有力と報じられながらも、その後に回避となってしまった3つの例を検証したいと思います。

<2006年高校生ドラフト>
【回避】駒大苫小牧・田中将大
【指名】愛工大名電・堂上直倫

 この年、ドラフトの主役は駒大苫小牧の田中将大でした。2年生として前年夏の甲子園決勝ではウィニングショットに150キロのストレートを投げ、胴上げ投手に輝き、その秋の明治神宮大会でも優勝。翌春の選抜甲子園には部員の不祥事で出場辞退となりましたが、夏の甲子園決勝では体調が万全でない中、斎藤佑樹を擁する早稲田実と延長15回引き分け再試合の死闘を繰り広げ、全国を熱狂させたのは語りぐさです。

 当然、巨人のスカウトも早い段階から田中を徹底マーク。長年、背番号18を背負った桑田真澄も晩節を迎えていたことから「エースナンバーの継承者になるのではないか」と話題になっていました。ところが当時、巨人の内野陣は高齢化が進んでいたことから、高校生ドラフトの1位指名は直前で田中を回避。「愛工大名電・堂上直倫」に一本化されました。





 その後は、皆さんご存じの通り。田中は新興球団・楽天に入団すると、名将・野村克也監督や星野仙一監督の薫陶を受け、今ではニューヨーク・ヤンキースのローテーション投手として大活躍しています。巨人は堂上を抽選で外しますが、外れ1位で獲得した坂本勇人がチームの大黒柱に成長しました。終わってみれば、めでたしめでたしと言ったところでしょうか。

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