【保護者の方向け】新型コロナウイルスについてこれまでに分かっていること まとめ

タグ: , 2020/3/3

[記事提供:オクノクリニック | モヤモヤ血管による慢性痛治療(https://okuno-y-clinic.com)]

 お子さんがいる保護者の方向けに、新型コロナウイルスについてわかっていることをまとめてみました。





1.新型コロナウイルスはインフルエンザよりも危険か?

インフルエンザよりも明らかに危険性が高いということは間違いないです。(特に成人において)

メディアなどで、「インフルエンザと危険性は変わらない」とか「恐れないでいい」などと発言している人がいるかもしれませんが、無視してください。明らかに危険性は高いです。

死亡率が高いということもありますが、コロナによる肺炎に注意が必要です。

感染すると入院が必要なほどの比較的重い肺炎になる可能性が2割とされており、日本国内でも若い人も含めてすでに重篤な肺炎を起こしています。

中国の医療従事者も感染し、そのうちの17%が重い肺炎になったとされ、若い人も人工呼吸器につながれたことが知られています。

コロナウイルスは「大したことない」と考えている人もいるかもしれませんが、一度感染したときの影響は決して小さいとは言えません。効果的な薬もあるインフルエンザとは全く別のものとしてとらえることが現在は適切だと思われます。

2.感染を防ぐには?


ウイルスの気道感染には、上気道感染(鼻やのどの感染)と下気道感染(肺での感染)の二つがあります。

上気道感染では、鼻の粘膜やのどからウイルスがたくさん検出されます。

私たちに馴染みのあるインフルエンザウイルスは上気道感染して高熱がでます。そして容易に多くの人に伝搬します。感染者が満員電車にひとたび乗れば、少なくとも数名は感染する可能性が高く、またオフィスで勤務すると同僚が感染したりすることはざらです。インフルエンザの感染は多い年で1500万人から2000万人です(2018年の日本国内のデータ)。

もしも新型コロナウイルスが、インフルエンザウイルスと同様に広がるとしたら、東京や大阪で今とは比較にならないくらい爆発的に増えたはずです。そしてとっくに万単位の感染が起きていてもおかしくありません。

ところが、現実ではそうなっていません。

これまでに新型コロナウイルスの感染が判明した人が、有症状の時期に電車や新幹線で移動したり、オフィスで勤務したりしていますが、そこから大規模な感染拡大が起きた形跡がありません。

では全く感染しないかというとそうではなく、特殊な環境では、確実に広まることを示しています。非常に局所的な感染が生じており、この2面性が謎の一つとなっています。

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