関節リウマチという症状をご存知ですか?

タグ: , 2020/5/26

[記事提供:オクノクリニック | モヤモヤ血管による慢性痛治療(https://okuno-y-clinic.com)]

Q:手の指が痛くて関節リウマチかと心配しています。他の病気とどのように見分けますか?

指の関節のどの場所が痛いかで判別がつく場合があります。指の第1関節(指先の関節)が痛いのであれば、関節リウマチではなくヘバーデン結節という病気かもしれません。手や指の関節で、関節リウマチで障害を受ける関節は、第2関節から手首までの関節(PIP関節、MCP関節、手関節)であって、第1関節(DIP関節)はほとんど障害を受けないことがわかっているからです。

また、関節リウマチの診断は、関節症状だけではなく、関節の痛みの部位が肩などの大きな関節か、手指などの小さな関節に起こっているのか、採血で測定された自己抗体反応(自分の体の免疫細胞がどれくらい活動しているのか)、リウマチの活動度を測る炎症反応、その他に症状が起こっている期間を総合して判断します。このためそのような検査を受けることも重要です。

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Q:関節リウマチと診断され内服治療が始まりました。なぜ関節リウマチになってしまったのでしょうか?遺伝ですか?

遺伝だけではなく、遺伝と環境要因の両方があると考えられています。また最近では環境要因のほうが大きいと考えられています。

遺伝要因としてはHLA-DR4と呼ばれる遺伝子が関節リウマチの発症および重症化と関係があることが知られています。

環境要因としては喫煙が関節リウマチの発症のリスクを高めるのみならず、関節破壊の進行にも関連することが示されています。もし喫煙をされていたらおやめになったほうが良いです。

Q:関節リウマチと診断されました。薬は一生飲み続けないといけないのでしょうか?


関節リウマチへの薬剤治療でもっとも中心となる(最も多くの人が用いている)薬剤はメトトレキサートです。メトトレキサートは強い副作用が生じて続けられなくなった場合を除いて、基本的には飲み続けていくことが多い薬剤です。

メトトレキサートの他に、生物学的製剤と呼ばれる薬剤があります。こちらは一部の人がやめられる可能性があります。ただし一部の人にのみといったところが現状です。生物学的製剤を減らしたり中止したりできる可能性がある人は、生物学的製剤で十分な効果が得られており、関節炎がなくなって、寛解と呼ばれる状態になった人だけです。少し効果はあるが、 関節に腫れが残っている人、X線検査で骨破壊が進んでいる人は、治療の手を緩めるわけ にはいかず、減量や中止はできないというのが現在の主流の考え方です。

では、十分に効果があり、寛解になった人が全員止められるかというとそうでもありません。半分の患者さんは1年後も官界状態が続きますが、残りの半分の患者さんはリウマチ症状が再燃してしまい、また生物学的製剤を再開する必要があることになることが知られています。

Q:私と私の姉がリウマチです。親戚にも関節リウマチの人がいます。遺伝のようなものはあるのでしょうか?私の子どもたちに気をつけるべき事があれば、教えてください。

家族の人に関節リウマチの方がいると、子供や親戚もなりやすいということが知られています。

スウェーデンの研究では、
・親が関節リウマチの場合の子供の関節リウマチ発症リスクは3.02倍。
・兄弟姉妹が関節リウマチの場合の関節リウマチ発症リスクは4.64倍。
・親と兄弟姉妹が関節リウマチの場合の関節リウマチ発症リスクは9.31倍
と報告しています。

関節リウマチ発症のしやすさに遺伝的な要因があるのは確かのようですが、遺伝だけでなく環境要因のほうが大きいとされ、感染症や喫煙などが挙げられます。

Q:右肘にだけ症状のある45才の主婦です。メトトレキサートの処方を始めて10ヶ月内服しました。レントゲンや血液検査の数値も改善しているのですが、痛みが消えません。主治医にはレミケードをすすめられましたが選択する決心がつきません。他に痛みを改善させる方法はありますか?

関節リウマチで炎症反応やレントゲンが改善されても痛みが残ってしまっている人もいらっしゃいます。そのような場合、以前アクティブであった関節リウマチの炎症によって生じた異常な血管が残存しており、血管と神経が一緒になって増える性質があることから、異常な血管の周囲に神経線維も増加して、治りにくい痛みの原因になっている可能性があります。

最近ではそのような異常な血管をカテーテルで塞ぐ治療も開発されており、関節リウマチの患者さんにも安全に受けてもらえるようになっています。





Q:関節リウマチになり服薬を始めましたが、私はメトトレキセートが効かないタイプのようです。医師からは生物学的製剤を勧められました。治療費用はどれくらいかかりますか?

生物学的製剤は、とても高価なのが難点と言えます。3割負担の場合、自己負担額は年間で約45万円にもなります。JAK阻害剤はさらに高く3割負担でも年間約60万円。また、皮膚に痛みのあるヘルペス(帯状疱疹)などの副作用が出る場合もあり、100人のうち5~6人にヘルペスが出たという報告があります。

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