テニス肘の症状がなかなか治らない方へ

タグ: , 2019/9/2

その理由の一つは、意外かもしれませんが・・・
テニス肘は、なぜ痛いのか?について、ほとんどのドクターや治療家が理解していないからです。

テニス肘の痛みの原因は諸説あり、筋肉が硬いとか使い方が悪い、肘のスジが切れている、など様々推測されています。
しかしこれらはどれも大きく矛盾を含んでいます。筋肉が硬くても痛くない人もたくさんいますし、使い方が悪くても痛くない人もたくさんいます。またスジが切れていても痛くない人もほとんどなのです。

ではなぜ痛いのか?

先人たちの研究結果にヒントがあります。
テニス肘で痛みを出していると思われている場所(専門的には「前腕伸筋腱付着部」と呼びます)を顕微鏡で多くの研究者が観察しています。

彼らの見解は一致していて、Angiofibrotic tissue(日本語に直すと「血管線維組織」)であるとされています。
Angiofibroticとは血管が増えている、そして繊維芽細胞という細胞も増えていることを示しています。線維性の細胞は、もともとあるものではあります。

つまり血管が増えていることが痛みと関係していそうなのです。

続いて、下の何枚かの写真を見てください。これは血管撮影といって、血管が黒く見えるようにして写真をとったものです。

「正常の肘」と書かれている写真と比べると「テニス肘」の方では、矢印に示した部位にうっすら、モヤモヤっとした血管が増えているのがわかると思います。

このように見てみると一目して「テニス肘では血管が増えている」というのが理解できると思います。
実際にほかの研究者も同じことを報告しています。Zeisigという研究者はテニス肘で痛い人と健常者とを同じ人数つれてきて、肘の痛い場所の「血流の変化」をエコーという機械を使って観察しました。

すると、テニス肘の人22名中21名で痛い場所に血流信号が増加していたのに対し、健常者では22人中で血流信号が確認されたのは2人だけでした。

このようなことからも、テニス肘で痛みに苦しんでいる人は「血管が増えている」ことがわかります。
ではなぜ血管が増えると痛みが出るのでしょうか???

答えは下の図にあります。

これは顕微鏡の写真です。先ほどと同じようにテニス肘で痛い部位を調べています。良く見ると血管とかいているところを取り巻くように、うねうねとした白いものがたくさん存在するのがわかると思います。
この「うねうねしたもの」は神経線維です。細かな神経線維が血管の周りに増えてしまっています。
実は人間の身体は、血管と神経が対になって増えるようにできています。つまり血管が増えると、神経線維も一緒になって増えるのです。

そしてこの神経線維は専門的には「サブスタンスP」とか「CGRP」という物質を表面に出していることが知られています。この言葉自体は記憶する必要はありませんが、重要なことはこのような物質を出している神経線維は「痛みに関与してる」可能性が高いということです。

つまり血管が増えてしまい、そして痛みに関係する神経線維も増えてしまっている。このためにテニス肘は痛むのです。
ではどうするのが良いか?というと、下の写真のように増えてしまった血管を減らして元の正常な状態に戻してあげることが重要です。

このように元の状態に戻してあげる治療が、運動器カテーテル治療です。

[記事提供:オクノクリニック | モヤモヤ血管による慢性痛治療(https://okuno-y-clinic.com)]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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