リーグ3連覇も達成したオリックス中嶋聡監督、電撃退任の背景 ナインに求めた"基本的なこと"とは
就任時からナインに対して、全力疾走や攻守交替時の機敏な動きを求めてきたとされるが、繰り返し伝えても徹底されなかったことも指揮官は納得がいかない理由だったと報じられている。
凡事徹底は勝負ごとでは大事なキーワードとされる。当たり前のことを当たり前にできなければ、大きな成果も得られない。昨年日本一となった阪神では4番の大山悠輔が打席でたとえゴロを打っても、常に一塁へ全力疾走を欠かさないことで知られる。チームの核となる選手が真摯に野球に取り組んでいれば、自然と上昇気流も生まれてくる。
チームでは8月の試合で二塁ベースカバーを怠った紅林引太郎に中嶋監督がカミナリを落としたシーンも話題となった。
指揮官は選手たちの成長を願い、さらに大きく飛躍を求めるからこそ、愛ある苦言を与えてきたともいえる。
ひとまずリーグ3連覇の功績を作った名将はチームを去ることになった。チームにとっても来季は一層、各選手の自立、自覚を促すシーズンとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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