正念場にあるマカオGP 待たれるライジングスターの登場
20年からは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3年連続でローカルシリーズの中国F4などを軸とする大会としてしのいだ。昨年の大会でF3ワールドカップが復活したものの、実質的には年間シリーズ戦の延長戦ような位置付けだったこともあり、今年からは旧F3を継承するように世界各地で誕生したフォーミュラ・リージョナルのワールドカップに模様替えされた。
日本でもフォーミュラ・リージョナルのシリーズが行われており、日本からトムスとTGMグランプリの2チームが出場。トムスにとっては18年以来、6年ぶりのマカオ見参となった。TGMからエントリーした佐藤凛太郎は佐藤琢磨の長男。2005年生まれの18歳で今季から本格的に四輪デビューを果たし、日本のFIA―F4に参戦した。
ただ、マカオGPとしても正念場だ。2005年のルーカス・ディグラッシを最後にメインレースのF3を制した選手から1人もF1ドライバーが誕生していない。昨年の大会を制したルーク・ブラウニング(英国)も今季はFIA―F3シリーズでランキング3位ともう一歩だった。フォーミュラ・リージョナルもF3とF4の中間にあたるカテゴリー。F1への道のりはまだまだ遠い。ライジングスターの登場が待たれる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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