投打に存在感を見せつけた大谷。メジャー通算1000安打を本塁打で飾った(C)Getty Images
2025年シーズンを振り返るとき、大谷翔平がゲームそのものを支配した試合がいくつも思い浮かぶ。現地時間8月6日のカージナルス戦も、その代表格だろう。打って、投げて、節目を刻み、球場全体の視線を一身に集めた。二刀流の脅威を印象づける一日となった。
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本拠地でのカージナルス戦に、大谷は「1番・投手兼DH」で先発出場した。1点を追う3回一死二塁の第2打席。相手先発マシュー・リベラトレの球を完璧に捉え、10試合ぶりとなる39号逆転2ランをセンター方向へ運んだ。打球速度109.5マイル(約176.2キロ)、飛距離440フィート(約134.1メートル)、角度33度。数字が、その破壊力を雄弁に物語っていた。
この本塁打で大谷はメジャー通算1000安打に到達。日本人選手としてはイチロー氏、松井秀喜氏に続く節目の一打を豪快な一振りで決めてみせた。
さらに、この日は投手としても存在感を示した。シーズン8度目の先発登板で4回を投げ、2安打1失点8奪三振。最速101.1マイル(約162.7キロ)を計測し、100マイル超を5球投じるなど、球威とキレで打者を圧倒した。