地獄から天国へ――T・ヘルナンデス、批判を熱狂に変えた「執念の逆転弾」【ドジャース回顧録 vol.11】
T・ヘルナンデスは汚名返上の3ランを放った(C)Getty Images
2025年、ワールドシリーズ連覇へ向けて突き進んだドジャース。敵地で5-3と勝利したフィリーズとの地区シリーズ第1戦は、まさにドラマチックな展開の連続だった。
【動画】緩慢守備の汚名返上!テオスカーの逆転3ランをチェック
二刀流としてマウンドに上がった大谷翔平の力投、佐々木朗希の衝撃的なメジャー初セーブ。そして、一人のベテランが見せた鮮やかな「汚名返上」。熱狂の夜を振り返る。
現地時間10月4日、敵地シチズンズ・バンク・パークで行われたフィリーズとの地区シリーズ第1戦は試合序盤、ドジャースファンは一人の男のプレーに激怒していた。テオスカー・ヘルナンデスだ。
2回、J.T.リアルミュートが放った右中間への打球に対し、ヘルナンデスはボールを追いかける歩を緩めるような、いわゆる“怠慢守備”をしてしまう。本来なら二塁で止めるべき打球を三塁まで進ませ、結果としてこの回に3失点。
ドジャース専門メディア『Dodgers Way』は、「全くハッスルしない姿に非難が集中した。より守備の良い外野手なら失点のうち1点は防げたはずだ」と厳しく断じた。
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