「なぜ彼を使うのか?」――鉄腕トライネンの変調と噴出した采配批判 大谷翔平の力投を打ち消した“悪夢の継投”【ドジャース回顧録vol.15】

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 この采配に対し、地元メディアや記者は即座に怒りを爆発させた。MLBアナリストのブレーク・ハリス記者は、自身のXでこう吐き捨てた。

「まだ勝負の行方が分からない状況で、なぜトライネンを出そうなんて思えるんだ? 彼はチーム首脳陣の弱みでも握っているのか?」

 呆れと憤りが混じったこの言葉は、多くのファンの声を代弁していた。

 トライネンへの不信感には理由があった。前日の第3戦、延長18回、6時間39分に及ぶ歴史的な死闘の中でも、彼はリードを守りきれず3連打を浴びていた。

 連投による疲労は明らかだったが、それでも彼を重要な局面で使い続けるベンチの判断に、地元局『NBC Los Angeles』のマイケル・J・デュアルテ氏はXで「頼むから、もう彼を試合に出さないでくれ」と、もはや怒りを超えた嘆きを投稿する事態となった。

 2025年シーズンを振り返ると、この「トライネンの起用法」はシリーズの大きな転換点として語り草になっている。選手を信頼し続けるロバーツ采配の“光と影”が、最も残酷な形で出た瞬間だった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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