「ポイント獲得の可能性はない」角田裕毅に浴びせられた名伯楽マルコの“不満” 悩める25歳は本音を吐露「本当にイライラする」

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角田に受けるマルコ博士の厳しい言葉

 フェルスタッペンが憂いたマシンの不安定さは、「車のバランスがおかしかった」とする角田の証言とも一致する。FPの時点で「マシンのフィーリングはよかった」と振り返る25歳は「今日は2回目のアタックで生じた異変を最後まで適切に調整できなかった。最初のアタックで感じたものとは完全に異なっていたんだ」と訴えている。

 所属する二人がマシンの“異変”を指摘している。これにはレッドブルの顧問を務めるヘルムート・マルコ博士も、オーストリアの公共放送『ORF』で「我々のマシンの作動範囲が狭すぎる。そして限界域で非常に不安定なのは明白」とキッパリ。「今の我々は、限界が近づくと、コースアウトするか、ギリギリで安定させるかの綱渡り状態だ」とも語っている。

 ただ、マルコ博士は角田の能力にシビアな評価も下す。今予選の結果を踏まえて「最初のセットアップであれば、十分に上位進出の射程圏内で、Q3進出も可能だったはずだ」と指摘。「変化するトラック状況と車の状態の下でユウキは単純に対応ができていない」と断じ、こう続けている。

「ユウキは十分な速さで適応することに、今も深刻な問題を抱えている。マックスならそれができて、それを補うことができる。(角田が)明日のポイント獲得の可能性はない」

 マルコ博士からかつてないほどに厳しい言葉を浴びせられた角田。現状を打破するためには、セットアップの最適解をいち早く見出す必要があるが、そのための時間は残されているだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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