FP2で衝撃ダウンも深まる自信 去就問題に揺れる角田裕毅に重鎮マルコが口にした“課題”とは「まだユウキに希望を持っている」
周囲から「走行困難」とされる“じゃじゃ馬”マシン『RB21』に、今季は幾度となく頭を悩ませてきた。その中で角田が「クリーンなサンプルがない」(ローラン・メキース代表談)とされたロングラン走行の理解を深めたのは、本人の言葉にもあるようにポジティブな結果と言えよう。
今現在、去就問題の渦中にある角田。レッドブルとはサマーブレイク後の残り10戦のパフォーマンスと結果で判断する方針で合意しており、本人が目標に掲げる残留に向けた希望が完全に薄れたわけではない。
実際、チーム幹部も25歳のサムライに期待を寄せている。モータースポーツアドバイザーを務める重鎮ヘルムート・マルコ氏は、オーストリア紙『Kleine Zeitung』において、レッドブルの来季のシート陣容について「我々は意図的に10月末まで、場合によってはそれ以上まで時間をかけて、すべての比較を行いたいと考えている」と明言。その上で角田に対する想いを打ち明けている。
「就任以来、ローラン・メキースはあらゆる分野の対応に追われ、忙殺された。彼はユウキと詳細に取り組む時間すらなかったんだ。我々はまだユウキに希望を持っている。彼の残りのシーズン目標は、できるだけ頻繁に、そして一貫してポイントを獲得することだ。それから来年どうなるかを見ていくことになる」
とにかく「ポイントを獲得すること」。それがチームの求める“課題”でもある。そうした中で、マシンに対する理解が深まりつつある角田が、どこまで成績を上げられるかは非常に興味深い。簡単ではない名門での生き残りに向け、過酷な戦いは続きそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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