“謝罪できる”トップの存在が助けに 角田裕毅はハンガリーGPで名誉挽回のチャンスを活かせるか
アンダードッグとは直訳すれば、「負け犬」となるが、一般的には「競争や戦いにおいて勝利があまり期待されない側、つまり格下の個人や集団」を指す表現だ。レーシングブルズはレッドブルの育成選手の受け皿になっているセカンドチームで、もともとはイタリアの弱小チームだったミナルディをルーツとする。長らくアンダードッグとしてF1を下から支えてきたといえる。メキース代表にもその精神が植え付けられているという。
パーマー氏は「今のところ、ツノダを活躍させるには彼がどこで苦戦しているかを解明すること。同じマシンが2台あれば、なぜ片方のドライバーが優秀で、もう片方がそうでないのかを理解しなければならない。なぜ誰もマックス・フェルスタッペンに近づけないのかチームは悩んでいる」と解説した。
レッドブルのマシンはエースのフェルスタッペンの好みを追究するあまり、セッティングの作動領域が狭く、セカンドドライバーにとってはじゃじゃ馬をならすようなものといわれる。が、ベルギーGPでは予選から新フロアを角田のマシンに移植して予選で7番グリッドを獲得しており、戦略を含めてチームのリソースをフェルスタッペン側にかけすぎている偏りが影響を及ぼしているのでは、との指摘もある。
次戦は中低速のハンガリーGPでレッドブルのマシンには不向きとみられているが、ここで角田が好走すれば株は間違いなく上がる。ベルギーGPではチームに対して貸しができた。メキース代表も角田に再び名誉挽回のチャンスを与えることだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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