「時間がない」元F1王者が叫んだ角田裕毅に立ちはだかる“壁” ベルギーで好走も「フェルスタッペンと比べ物にならない」と嘆き
「世界選手権でまだ10ポイントしか獲得していないなんて、それは信じられないことだし、現実的じゃない。マックス・フェルスタッペンとは比べ物にならないほど差がある」
絶対的なエースとの「差」を論じるロズベルグ氏だが、ベルギーGPの予選から続いていた角田の好走を完全否定するわけではない。かつての名手は、こうも続けている。
「ユウキは7位でこのグランプリの予選を通過した。これは大きな進歩だ。彼はマックスにずっと近づこうとしていた。それはこれまでの彼を考えれば、前向きな兆候だったと思う」
次戦のハンガリーGPは、約4.4kmの短いコース内に14コーナーが待ち構える、タイトでトリッキーな難しいサーキットが舞台。中低速での操作が求められるため、レッドブルのマシンには不向きとみられている。逆に言えば、ここでロズベルグ氏が指摘したような「結果」を残せれば、角田の株は間違いなく急騰する。
ベルギーでキッカケを掴んだ角田は、難所で汚名返上の走りを見せられるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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