「なぜ僕だけが遅いのか」――尽きぬ角田裕毅の苦悩 “スランプ”に陥る25歳に突き付けられたシビアな現実「レースに救いがない」
「ツノダ自身は、(雨の)コンディションに『自信があった』と語っただけに不可解だ。今の彼が見せるレースには救いがない。ペナルティを招いたオリバー・ベアマン(ハース)との接触によるインシデントの責任を彼は認めたが、それがなかったとしても彼は最下位に終わっていただろう」
とはいえ、改善の兆しは一向に見えない。角田自身はエンジニアたちとコミュニケーションを図って、策を練り続けているが、いざ本番となると計画が瓦解する。そんな苦しいレースが続く現状を踏まえて『The Race』は、キッパリと言い切っている。
「今GP(英国GP)においてもツノダは、スリック(晴れ用)タイヤであろうと、インターミディエイト(小雨用)タイヤであろうと、ペースが氷河のように遅く、常にフィールドで最遅だった。天候がチャンスを生み出し、全体的にリタイア率が高かった中でもツノダはポイントを獲得する可能性を示さなかった」
ロングランでのペースに苦しみ、上位陣との争いで後塵を拝してしまう。そんなパフォーマンスをいかに変えられるか。ベルギーのスパ・フランコルシャンで実施される次戦までの約3週間は、角田にとって立て直しを図る“ラストチャンス”となるかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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