「クラッシュを過小評価すべきじゃない」レッドブル代表が不安視したイモラで生じた角田裕毅の“後遺症”「彼の自信を揺るがせた」
イモラで攻めに出た結果、クラッシュしてしまった角田。(C)Getty Images
ショッキングなアクシデントだった。去る5月17日に迎えたF1第7戦のエミリアロマーニャGPの公式予選で起きた角田裕毅のクラッシュだ。
翌日に行われた決勝で怒涛のごぼう抜きを見せて、10位入賞を果たした角田。しかし、完全にコントロールを失ったマシンが、無残にも大破するシーンは、F1の過酷さを再認識させるとともに、小さくない衝撃を生んだ。
【動画】壁にぶつかってマシンは一回転 衝撃を生んだ角田裕毅のクラッシュシーン
そこから2戦を消化した角田の獲得ポイントはゼロ。操作困難とされるマシン『RB21』のセットアップが満足に進んでいない影響もあるが、低調なパフォーマンスに終始している。ゆえに一部メディアでシート交代論がしきりに論じられ、25歳の日本人レーサーに対する逆風は強まっている。
ただ、レッドブルの首脳陣は、伝統のイモラサーキット(エミリアロマーニャGPの舞台)で起きたアクシデントが、角田に与えたダメージを重く見ている。
ドイツのモータースポーツ専門サイト『Motorsport Total』でクリスティアン・ホーナー代表は、「イモラでのアクシデントを過小評価すべきではない」と断言。一大事になりかけた事故の“後遺症”が角田に影響をもたらしているとした。
「あのクラッシュはここ数レースの彼の自信を揺るがせるものになったと思う。ある程度の時間と自信が深まれば、パフォーマンスは後からついてくるはずだ」






