角田裕毅の“悪夢”は「レッドブルの責任」 蘭メディアが陣営に生じたパワーバランス問題を糾弾「悲惨な結果を招く」

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 ただ、そうした結果は一概に角田の技量だけの責任ではないという見方もある。オランダのモータースポーツ専門メディア『Racing News365』は、25歳の日本人ドライバーの現状を「悪夢」と表現。その上で「ツノダのここまでの不振はレッドブルの責任でもある」と断言した。

 同メディアがレッドブル陣営の責任を追及するのは、各ドライバーに採用している運用方法にある。エースドライバーのマックス・フェルスタッペンには、マシンアップデート(改良)が集中的に行われてきた一方で、角田はベルギーGPでの公式予選で新型のフロアパーツが装着されるまで、旧式パーツで臨む日々が続いていた。

 そうしたエースとセカンドドライバーの間に生じる“格差”を『Racing News365』は問題視。「悲惨な結果を招く原因にもなってきた」と追及している。

 ただ、メキース代表は巷で問われる責任をはっきりと理解している。同メディアの取材に応じたフランス人は、「マックスとユウキに、我々が競争力のあるマシンを用意できなかった」とハンガリーGPでのチーム体制を猛省。そして、角田に期待を寄せた。

「現実として、ユウキはおそらくキャリアで初めて、Q1の1回目のアタックでマックスから0.2秒差、2回目のアタックでは0.15秒差という位置につけた。しかもマックスは決してトラック上で楽をしていたわけではなかった。だから、これは非常に強い、もしかするとこれまでで最高のサンプルかもしれない」

 果たして、角田は、そしてレッドブルはどこまで状態を上げられるのか。マシン改善の進捗次第では、後半戦の巻き返しに大きな期待が持てそうだが……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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