逆襲の角田裕毅が見せた気迫の9位入賞 リタイアの危機を乗り越える“激走”をレッドブル陣営も評価「謙虚に学び続けている」
レッドブル重鎮が提示するサバイバルの“期限”は?
マシントラブルに見舞われながらで気力を振り絞って求められる結果を出した。そんな角田の走りを陣営も評価する。英衛星放送『Sky Sports』のフラッシュインタビューに応じたレッドブルのローラン・メキース代表は「困難なレースの中で、ユウキは素晴らしい仕事をしてくれた」と称賛。ここまでの成長ぶりを手放しで称えた。
「最初のセーフティーカーのタイミングは彼にとって決して有利ではなく、戦略的にはより上位を狙える可能性を奪われてしまった。しかし、ユウキは冷静さを失わず、トラブルを抱えながらも最後までプッシュし続け、重要なポイントを持ち帰った。これは彼の成長を物語っている。
ユウキはここ数戦で、着実に進歩を見せているよ。予選での安定感、レースでの判断力、マシンの限界を引き出す力が確実に向上している。今回の入賞はそういった努力の成果であり、我々が進めている開発と歩調を合わせられれば、ここからより上を目指せると思う。彼は謙虚に学び続けているし、その姿勢が結果に繋がったと言える」
今季で契約が満了するレッドブルへの残留を希望する角田は去就問題の渦中にもある。すでにチームアドバイザーを務める重鎮ヘルムート・マルコ氏からも「9月か、10月頃には決めたい」と“期限”が提示され、今まで以上に結果が求められる状況下となってもいる。
そうした中で、まずはオランダGPで苦難を乗り越えた角田。現地時間9月5日から幕が開ける次戦のイタリアGPでもポイント獲得が出来れば、レッドブル残留への道は一気に開けていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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