ルーキーで初表彰台のハジャー “リタイヤデビュー”からの偉業に伊メディアも歓喜 一方でレッドブル昇格は「有望な軌跡を狂わせかねない」
イタリアメディア『FORMULACRITICA』では、ハジャーの今季を振り返っており、「わずか数か月の間に、このフランス人はメルボルンでのデビュー失敗による絶望を、ザントフォールトでの初表彰台という歓喜へと変えてみせた」などと称えている。
さらに、「フェラーリ勢やランド・ノリスのリタイアという特殊要因だけでなく、競争力あるペースを保ち続けた彼自身の力によるものだった」とオランダGPでのパフォーマンスを強調する一方で、レッドブル昇格については冷静な指摘も。同メディアは、「トップカテゴリーでの急速な台頭は、より複雑な問いを呼び起こす。果たして、彼のキャリアをこれ以上加速させることは賢明なのか」などと問いかけ、さらに、「パドック内ですでに囁かれている『将来のレッドブル入り』という可能性は、真の飛躍を意味するかもしれないが、一方で有望な軌跡を狂わせかねない危険な罠にもなり得る」と訴える。
加えて、今季、発揮されているハジャーの高いポテンシャルを認めつつも、「最大の課題は、速さを維持することだけではなく、自身のキャリアの『適切なタイミング』を見極めることにある」と分析。その上で、以下の様に説き、ルーキーの未来を占っている。
「レッドブルが育成ドライバーにとって究極の夢であるのは間違いない。だが、要求の厳しい環境で身を焼かれる危険も現実として存在する。そして時には、若き才能にとって『待つこと』こそが勝利に等しい価値を持つのだ」
さまざまな意見が上がる中でも、ハジャーはトップチームに相応しい資質を示したことは間違いない。果たして近い将来、多くのドライバーが苦難に直面してきたレッドブルのシートに20歳が座ることになるのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「彼らはマシンの違いを理解していなかった」角田裕毅の“衝撃証言” レッドブル上層部に心境吐露「考えは全くわからない」
【関連記事】“結果”が出ない日々に何を思う? 去就問題も揺れる苦境の角田裕毅が語った本音「少しイライラしてました。全く理想的ではない」
【関連記事】「こんなの馬鹿げてるよ!」角田裕毅が陣営に浴びせた怒り 残酷な0秒024差のQ1敗退はなぜ起きたのか?「とにかく遅い」






