「こんなの馬鹿げてるよ!」角田裕毅が陣営に浴びせた怒り 残酷な0秒024差のQ1敗退はなぜ起きたのか?「とにかく遅い」
やはりマシン整備に原因があったのか。そもそも低速なハンガロリンクと、操作困難とされるレッドブルの『RB21』は根本的に相性が悪いとされているのだが、今回はさらに陣営の“ミス”も起きていた。
というのも、角田は公式予選に先駆けて行われたFP3のタイム計測をセッティングがロングラン用であったことを理由に中止。担当レースエンジニアのリチャード・ウッド氏に、無線を通じて、「アンダーステアがひどくなった。これまでと全然バランスが違う。こんなの馬鹿げてるよ。あと後ろからクルマが来ているのをちゃんと教えてくれ! もう目を覚ましてくれよ!」と怒声を浴びせている。
ハンガロリングとの相性の悪さに加え、陣営によるマシンの整備不良。無論、それだけが理由ではないが、こうした課題が重なったのは、0秒024の差を生じさせた要因と言えよう。
実際、角田はF1公式サイトのフラッシュインタビューで、陣営の振る舞いに強く言及している。
「FP3に対する準備がまったく不十分だった。完全に僕たちがコントロールできたはずなのに、それでもミスが起こってしまった。このような緊迫したセッションで、ミスは大きな影響を及ぼす。起こってはいけないミスだった」
現地時間3日に迎える決勝は16番手からのスタートとなる角田。上位陣の状態に加え、オーバーテイクの少なく、「退屈」と揶揄されるハンガロリンクでポイント獲得圏内に食い込むのは容易ではないが、果たして――。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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