「僕の望みとは真逆だった」角田裕毅、念願のQ3進出も陣営から飛んだ“不可解指示”に不満 上位との差を縮められた展開でなぜ?
ゆえに角田も陣営の取った戦略に不満を募らせた。Q3を走り終えた25歳は、F1公式のフラッシュインタビューで「全体的には満足している」と前置きした上で、こう続けている。
「Q3では理想的なスリップストリームを得られなかった。ここのサーキットのような場所では、伝統的に集団の中でちょっとはスリップストリームの流れが欲しい。でも、今日は逆にトップで隊列をリードせざるを得なくなった。結果的にそれは僕の望みとは真逆だった。3、4週分は確実に影響があった」
また、角田は改善されたようにも映る“じゃじゃ馬マシン”『RB21』へのフラストレーションも打ち明けている。
「理論上は良くなったように見えた。それにFP1からのスタートは、高ダウンフォースのトラックだった過去2レースと比べて少しは良かった。でも、まだまだ(操作は)全然簡単じゃない。バランスはまだかなり雑然としていて、不安定だった」
決勝のポールポジションを掴んだエースドライバーのマックス・フェルスタッペンを「優先させた」とも見られている今回の指示。いわば“捨て駒扱い”との指摘も出ているが、角田が最後までクレバーに走り切ったことは、評価に値すると言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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